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攻殻機動隊が教える「自分が変わる」
「投票だけじゃない」社会参加の形
少し前の衆議院選挙の開票が続く中、個人的に思う事があって文章を書いていた
攻殻機動隊が教える「自分が変わる」
「世の中に不満があるなら自分を変えろ。それも嫌なら、目と耳を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。それも嫌なら…」。これは、「攻殻機動隊」草薙素子の名言です
現状に対して不満があるならば、自が変わるか、それができなければ何も言わずに受け入れるしかないという、実に強いメッセージ。
現代の日本で多くの人が「社会参加=投票」という固定観念に囚われている中( もちろん囚われてない人もいます)、この言葉は、もっと主体性を持った身近な社会参加の可能性について「問い」を投げています。
投票だけが唯一の社会参加じゃない
「社会に参加する」と聞くと、真っ先に投票が思い浮かぶ人も多いのかもしれません。(特に年代が僕より上の人)
農村部や地域は特にそういう感じです。
しかし、もちろん投票だけが社会と関わる方法ではありません。実際には、日常の中にも社会に貢献し、周囲に良い影響を与える多くの手法は存在します。
たとえば、地域のボランティア活動や、地域の行事、PTAなどの学校への参加など、身近な行動は社会を創るものです。これらは一見小さなことのように思えるが、積み重なることでやがて社会全体に変化をもたらすことが可能。
選挙や投票は確かに重要な手段ですが、それだけじゃない。他の多様な方法で社会に私たちは自分で生きているという意識を持つことが必要です。
小さな行動が社会を変える力を持つ
社会参加は「大きな行動」だけじゃない。
たとえば、地元の商店で買い物をしたり、地域の清掃活動に参加したりといった行動も、地域社会を支える大事なアクションです。こうした日常の行動には、自分の身の回りにあるコミュニティや周囲の人々に影響を与える力があります。こうした行動の積み重ねがやがて大きな共感やムーブメントを生み出す可能性もあるのです。「自分一人が行動しても何も変わらない」という諦めではなく、「まず自分から変わる」という意識を持つことで、新しい関わり方や影響力を発見できます。
多様な社会参加の形がある。まずは、自分が始める
「草薙素子」の名言が伝えるように、不満があるならまず自分が動くことが重要です。
まさに、「一隅を照らす」というマインド。
社会参加は投票だけに限らず、日常の中でできる行動を見つけ、自分の一歩から始めることで、社会に影響を与える力となります。「投票だけでない」さまざまな社会参加のカタチに目を向けてシンプルに。自分にできることからやりたい事をやりたいようにやるって事だけと個人的には思います。
日本では投票率が高いことが「民主主義の健全さ」を示すと考えられがちですが、投票率の高さが国の成熟度や国民の幸福に直結するわけではないですよね。
例えば、北朝鮮やキューバでは投票率が99%以上と非常に高いものの、ほぼ強制的に行われており、市民の自由な意思が反映されているとは言えません。そのため、民主主義が健全に機能しているわけではなく、国民の幸福度も決して高くありません。
一方、スイスでは投票率が30-50%と低めですが、信頼性のあるシステムが整い、国民の幸福度も高い水準を保っています。投票率が低くても、政治への参加が十分に行われているため、幸福度や信頼感が損なわれることはない。
また、トルコやギリシャのように投票率が80%以上でも、経済の不安定さや自由度の制約があり、必ずしも高い幸福度や信頼が得られているわけではない。
投票率の高さだけを追求するのではなく、意見を自由に反映できる仕組みや人と人とで信頼できる環境づくりが大事ですね。