#4カリンの実の香りに秋の深まりを知る
輝くような黄色い実が鈴なりになっている、これはカリンの実だそうだ。カリンの実は生では固くて食べられないが、果実酒やノド飴などに利用されている。
カリンの実は、熟すと甘い香りを放つようになる。その香りを好ましいとする人がいる一方、苦手とする人もいるので注意が必要。カリンは農産物として生産されていて香川・千葉・山形が三大産地、これら3県で国内シェアの80%を占めている。
ところでカリンによく似ているものにマルメロがある。長野県では昔からマルメロをカリンと呼んでいるそうで、マルメロの生産量は長野県だけで国内シェアの80%を超えている。つまりマルメロは長野県の特産品、それを原料にして地元で作られる「カリン飴」「カリンジャム」は、カリン(マルメロ)と表記して独自の文化を守っている。
もしかしたら上に載せた写真もマルメロかもしれない。カリンとマルメロの見分け方として、カリンの葉はフチにギザギザがあるがマルメロにはないという話があったので葉を撮影。たしかに葉のフチを見るとノコギリ状になっている、やはりこれはカリンだろう。
以上、カリンの実の話しでした。