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#3ハナミズキの紅い実に花の面影を見る
前回のシュウメイギクと同じように花びらのように見えるが、じつは花びらでないものにハナミズキがある。ハナミズキの花びらのように見えるものは花びらでなく苞(ほう)と言われている。苞は花全体を包むもので、それは葉が変形したものだそうだ。
ハナミズキの花があれば分かりやすいが、もう散って見られない。しかし諦めるのは早い、紅葉の時季、ハナミズキの木の下に鮮やかな赤い実が散らばっている。
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近づいて見ると5個の実が放射状につながり、まるで紅い星型ブローチのようなものがある。たぶんこの姿は、花の咲き方に関係しているはず。苞の中心にあった複数の小さな花がそれぞれ結実し基部でつながったまま落ちたのだろう。つまりハナミズキは実となっても花の面影を残しているような。