90年代、カーリー・サイモンのスタンダード・ナンバー・アルバム「マイロマンス」
カーリー・サイモンもスタンダード・ナンバーに挑戦しアルバムをリリースしている。
カーリー・サイモンは、1971年にグラミー賞の最優秀新人賞を受賞し、翌年「うつろな愛(You're so vain)」でビッグヒット(全米1位)を記録した女性シンガー。彼女は、1990年にスタンダード・ナンバーのアルバム「マイロマンス」をリリースした。
カーリーが育った一家は、ブロードウェイ・ミュージカルをよく観にいき、両親の知人の有名作曲家の楽屋を訪れたりリハーサルものぞいたそうだ。つまりカーリーは、子供の頃から豊かな音楽体験をしていたようだ。
アルバム「マイロマンス」で選ばれた曲は、いずれも古いミュージカルや映画に登場した懐かしい曲。その歌声は、これが「うつろな愛」と同じ歌手とは思えない尖ったところがなくイイ感じ。ちょっとハスキーだが、とても心地よい歌声だ。
プロデュースを担当したのは、フランク・フィリペッティ、マーティ・ペイチとマイケル・コサリンの3人。
上に載せた映像は、アルバムタイトルにもなっている「マイロマンス」。これはリチャード・ロジャース作曲、ロレンツ・ハート作詞の1935年にミュージカル「ジャンボ」のために作られた曲。ミュージカル「ジャンボ」は1962年に映画化、それはサーカスを舞台にしたミュージカル作品で映画ではドリス・デイが「マイロマンス」を歌っている。ジャンボはそのサーカスの人気象の名前。
下に載せたのは、カーリー・サイモンのマイロマンス・コンサート。アルバムに収録されている曲を次々歌い、途中ゲストのハリーコニックJRも登場する、まるで豪華なディナーショーのようなコンサート。
サポートも豪華で、ピアノはマイケル・コサリン、サックス:マイケル・ブレッカー、ドラム:スティーブ・ガット、ベース:エディ・ゴメスなどが参加している。