選ばれた朝
吉本ばななさんの
「人生の旅を行く」という本には
これだ!とたくさん大切に感じたことが書かれているのだけれど、
その中に、
<朝が生まれてくる>
みたいな表現があって、
あぁ、昔、何かの曲の歌詞でも聴いたことがあるなぁ。
前はなんとく聴き逃していた言葉が
今はなぜか心に止まった。
<朝が生まれて落ちてくる>
そう、最近は朝起きたら思う。
「あぁ、今日も私には朝が生まれてきた」
そんなふうに朝を感じると
この朝が選ばれた朝のように感じる。
神様がその人に次の日を、朝を与えるか決めているのだとしたら、
朝を与えることを選ばれた人なんだ。
私が英雄でもレジェンドでもなくても
今、新しい朝を与えられている。
そんな風に捉えると、
なんだか今朝を迎えただけで大きな意味があるような気がしてくる。
選ばれた朝に何をしよう。
生まれてきた今日はどんな私を過ごそう。