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fラン生概論(fランの定義)


1. fランとは

日本に約290万人近く存在する大学生の中で、数ある大学の序列の中で一定の基準未満の大学へ通う学生のこと、または大学生活の中で自己の成長が見られない、空虚かつ自発的行動力のない学生のことを指す。
「fラン大学(この定義については後の文章で詳しく論じたい)」と呼ばれる大学に所属する大学生には上記の特性を持つ学生が多く見受けられ、そういった学生たちは後の就職活動で後悔と懺悔の念に駆られることとなる。
学費を捻出させてもらっているであろう立場であるにもかかわらず、こういった学生が未だ日本に数多く存在しているであろう事実を筆者は残念であると思わざるを得ない。

2. fラン大学の定義、具体的なその範囲について

fラン大学の区分についてはその昔からリアルやネット上あらゆる地域、あらゆる場所で盛んに意見が交わされてきたことであろう。
よくネット上で見受けられるのが、「MARCH[明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学]以下はfラン」「旧帝大[東京大学、京都大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学]以下の地方国立大学はfラン」「名前も聞いたことのない大学はfラン」といったもの。
また動画投稿サイトには「偏差値~~以下はfラン大学!!」「Aランク大学、Bランク大学、Cランク大学、Dランク大学・・・」「企業からfランとみなされる大学」など、個人の独断と偏見や、よくわからないデータや自論といったものであふれかえっており、それぞれが独自の主張を提言しているため、何がfラン大学の基準となるのかよくわからない状態に陥ってしまっているのが今現在の状況である。

そもそもfラン大学とは定員割れが発生し、入学者確保のため誰でも入れる状況となっているため、入学試験等で競争が発生せず、偏差値自体を算出することができない状態である大学のことである。
模試の偏差値一覧にはそういった大学は偏差値が記載されている欄に「ボーダーフリー」と書かれており、それは「BF」と略して表すことが可能であるため、そのイニシャルを取り、「fラン大学」と呼ばれるようになった、というのが発端である。
勘違いしてはならないのは、fランのfはボーダーフリーのfであり、~~ランクのfではないということだ。fランという名称自体に「ランク」という語彙が含まれているため勘違いを起こす方々が多いのではないのだろうか。

なのでまず現在国立大学や県立、公立、市立大学に通われている方々は安心してもらいたい。君たちはfラン大学生ではない。
先に述べた通り偏差値自体が算出できなく、ボーダーフリー(BF)と記載されている大学がfラン大学である。
国公立大学に通われている諸君はきちんと学力試験においてふるいにかけられ、その中からそこの大学に通うことのできる権利を勝ち取ったのだから何も恥ずべきところはない。むしろ誇りに思うべきであろう。

fラン大学は私立の大学又は大学群に多い。とは言いつつ、それがすべてを占めているといっても過言ではない。
もちろん早稲田大学、慶応義塾大学、東京理科大学といった由緒ある私立大学や、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や、近畿大学、日東駒専(日本大学、専修大学、駒澤大学、専修大学)などといった私立大学はfランではない。何度も重ねて言うようで申し訳ないが模試で偏差値が記載されていればその時点でfランではないし、そもそもこういった私大は倍率自体が高いため容易に入ることはできない。

fラン大学に私立大学しかないのには諸説あるが、私的にはブランド名がある程度関係していると思っている。
やはり有名大学にはそれなりの能力がある人が集まりやすく、それ以前に国からの研究費用も多く出ている大学であるところでもあるので、設備や環境も整いやすい。
そういったものも含めて魅力度が増し、多くの学生がこぞってそのような有名大学を目指すようになるので、結果として倍率が高くなり、入試による競争が生まれ、偏差値も高くなっていくのである。
そうしたことが起こるとその大学以外の大学は受験性の眼中に入らなくなるので必然的に受験者数そのものが少なくなりやすい。
そうしたことが起こるため人がそもそも集まらず、集まらないため定員割れを起こし、国からの研究費用もあまり出ないため設備や環境も整いにくい。
学生数自体も少なくなるため、大学生協もあまり発達していないはずである。

3.fランの能力を持つ者について

ここまではfラン「大学」という、あくまで大学というものに焦点を当ててfランを語ってきたが、ここからは人そのもの、学生というものに焦点を当てて語っていきたい。いわゆるfランの能力を持つ者のことである。

1のfランの定義について「通う大学の中で自己の成長が見られない、空虚かつ自発的行動力のない学生」ということを書いた。
ここでいうfランの能力を持つ者とはまさにそういったもののことを言い、主体的な行動をして、誰にでも話せるような充実した学生生活を送ることができていない方々を指す。

こういったものたちが多く在籍する大学は確かにfラン大学が多いが、有名大学に所属する学生の中にもこうしたfランの能力を持つ者が一定数存在してしまっている。

現在大学生活を送っている学生の中で大学で講義を受講したらあとは家に帰るだけという二か所を往復するだけの生活になってしまっているものが多々存在するのではないだろうか。

それでは非常にもったいない学生生活を送っていると考えざるを得ない。
大学に所属したからには何かしらのサークルに所属してみたり、長期インターンに行ってみたり、バイトしてみたり、旅に出てみたりと、多くのことを経験に費やすことができる活動に従事したほうが良いと思う。
学生という期間はこの日本社会において、人生で最後に時間というものが多く有り余っている時期になる。それを有意義に使うことができなければ非常に質の低い生活となってしまうだろう。

何もしたいことが見つからないというのであれば、小さなところから始めても構わない。例えば講義で分からなかった箇所を調べるために大学内の図書館へ向かう、大学周辺を少し散策してみる、土日を使って簡単なバイトをこなしてみるなど、非常にささやかなことではあるが、それでも積み重ねていけば質を高めることにつながることだろう。

最後に

ここまでfランについて語ってきたが、結論fラン大学に入ろうが、有名大学に入ろうが、結局その大学に在籍する人が充実した毎日を送ることができるかどうかはその人自身にかかっている。
有名大学に所属したにも関わらず、失敗した人もいれば、fラン大学に所属したにも関わらず成功した人も存在する。

大学生活において重要なのはいかに早い時期に自分自身を知り、外部の環境に身を投じることができるかである。
ぜひとも学生という身分を大いに活用して、現学生の諸君には実りのある大学生活を送ってもらいたい。

最後にfラン能力を持つ者において箇条書きにしておく。
学生の方々にはどうにかここから抜け出してもらいたい。

・家と大学を往復するだけの生活を送る人
・他人に胸を張って語ることのできる経験がない人
・長期休みをゲームやネットサーフィンに費やす人
・勉強すらしていない人
・友人等、自分との関係者が少なすぎる、またはいない人


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