1人で芦屋に行った話
2月18日のこと。
久しぶりに一日中暇だったので、高級住宅街と名高い芦屋地区に行ってみた。私は住宅街オタク(?)であり、他人の家を見ること自体が好きなので芦屋にはずっと行きたいと思っていた。
JR芦屋駅からバスに乗った。バスの窓から見える家々が次第に大きくなっていき、私の興奮はピークに達していた。降りた。芦屋の中でもダントツで金持ちが多いと言われる六麓荘町だ。降りてすぐのところに公衆電話があり、誰が使うねんと思ったのも束の間、横を向けばとんでもないデカさの家!家と呼んでいいのかすらわからない。なんだろう、屋敷?そのレベルの大きさだった。圧倒されしばらく動けないでいると、ベンツが私の横を駆け抜けた。あれって高い車だよなあ、ものすごいスピードだったけど大丈夫かな..なんて呑気な反応をしているともう一台高そうな外車が走り抜けた。とりあえず歩くか、と思い足を動かすもののいちいち家のデカさに驚いてしまっていた。ふと気づいたのだが六麓荘町には歩道がない。おそらく歩くことを想定されていないのだろう、走る車全てがものすごいスピードを出していた。自分以外に歩行者がいないことにも気づく。その瞬間いてはいけないところに自分がいるような感覚がしていたたまれない気持ちになった。若い女の人が1人でただ歩いてるのおかしすぎるし、もし通報でもされたらどうしよう。私怪しいものじゃないんです、ただ観光に来ただけなんです。いや、観光で住宅街来るのって変か。うわこの家セコムついてる、一歩でも間違って足を踏み入れたら怖いお兄さんがすっ飛んでくるのかな(偏見)。なんなら監視カメラもあったかも!私は本当にただ歩いてるだけなんです。なにも悪いことなんてしないのでどうか見逃してほしい、頼む!今の車の人明らかに変な目でこっち見てた。そりゃ変だよねごめんなさい生きててごめんなさい。もし車止めて声かけられたりしたらどうしよう?なんて言い訳しよう。「この近くに叔父が住んでて」とかどうかな。いやダメだ、きっとどこの誰か聞かれるし住人同士きっと知り合いだからバレてしまう。やっぱりもう少しいい服を着てきた方が良かったかなあ…zaraのワンピースはまだしも、古着屋で買ったアウターを適当に合わせてきたのはよくなかったかも。どこで買ったかすら忘れたおそらく数千円のバッグもダメだったかな〜(失礼すぎる)。まあ私が何を着たところで勝てないか!どうせロレックス?とか着てるんでしょはいはい、ところでこの家やばいな、ドアが5個ある…一体どこが本当の入り口なんだ?そもそも全部ダミー?不審者撃対策かもしれないな。ドアの装飾すごいな、、あんまり立ち止まってるとやばい人か!進もう。いやそもそもここにいる時点でやばい人か。ああ、ようやく歩行者が、、よかった、歩くこと自体は認められてるのね(?)。まあ私も医者の孫だし!!!!実家青山だし!ボロいけど!青山だからね!!!
と、こんな感じで私の脳内はパニック状態だった。(ここまでお付き合いいただきありがとうございます)
そして、この先も書こうとしていたけど気づいたら半年経っており思い出すのが不可能となってしまった。いつかまた必ず足を運びたいと考えているため、書き足せるようとりあえず公開しておく。