今日について。改め、恋について。
誰にも見られないことを前提に全てを自由に書きたい。
起きたら9時だった。もう少し寝たかったと思った。最近はいつもこんな感じだ。起きてすぐsnsを見るのは縛られてるようでなんとなく嫌だ(と感じる自分が嫌なのだが)と思い推しのインスタライブの切り抜きを何個か見た。考える時間や心への負荷は日を追うごとに如実に減っているが、起きてから布団を出るまでと布団に入ってから寝るまではどうしてもあの人のことを考えてしまうから、推しには本当に助けられている。思い返せば、物心ついてから好きな人も推しもいない期間というのはなかった。恋愛体質なのかと自分に対してなんとなく嫌な気持ちになる。中学に入ってからは、彼がこなれたタレントとして完成されてしまうまで伊沢拓司が好きだったし、高校〜浪人はサッカーの上田綺世が好きだった。(推しの結婚に関しては色々主張したいことがあり、むしろしてほしいと思う方なのだが、彼が浪人の1月に結婚を発表した時はさすがに何かの罰かと思った。)
今の推しはM!LKの吉田仁人、つまりアイドルである。正直自分がアイドルにハマるとは思っていなかった。アイドルという概念自体に少し嫌悪感があったし、歌って踊れる人間の最高峰は三浦大知だからわざわざ他の人を見なくてよいと思っていた。アイドルにハマったきっかけや彼の魅力については長くなるから割愛する。とにかく、最近の朝晩は毎日助かっている。忘れたいわけでも忘れなければならないわけでもないのだが、あの人と完全に離れた自分の選択に早く納得したくて、正しかったと心から思いたくて仕方がなくて、考えるのをやめたいのだ。今までの人生で後悔はしたことがない。なんらかの道を選んだ時点でたとえ不本意だったとしても、進んだ先に必ず素晴らしい出会いがあり、それが過去の全てを肯定し続けてくれる。しかし、好きな人との縁を自分から切ったのは初めてだ。一緒にいても辛いことばかりで、どう考えても無理だから離れようと何度も思いようやく離れる決心がついたというのに、ご飯くらい行ける仲のままでもよかったのではないか、などとまだ思いそうになる。そんなわけはない。しかし、もう別れたからと割り切って友達としてフランクに関われるほど、彼との日々は薄くはなかった。異性として強い魅力を感じ、会うたびに触れたいと思うのに、人として許せないところが数え切れないくらいあって一緒にいたくないと感じるのは初めてだった。いや、私が好きになる人はだいたいおかしな人だから、好きになってそうやって冷めたことは今までにも何度かあるのだが、それには相手が私のことを好きでないという前提が含まれていた。そのため完全に初めての経験である。後悔などしないことはわかっている。一緒にいたくないと思う理由が40個もあるし、されて嫌だったことはそれ以上あるし、あの人のことで泣いた夜など数えきれないくらいあった。離れてから、全く泣かなくなった。答えは出ている。それでも、好きになった人を好きなまま自発的に失うということが不自然に感じられて落ち着かない。離れてよかった、はずなのに、いや絶対にそれは正しいし1年後の私もそう思っているだろうに、なぜだか様々なことが懐かしくて仕方ない。1年前の今頃、梅田に何度も出かけて当てもなく歩き回ったことや、カフェのモーニングの量が多すぎて4時間くらい店にいたこと、高架下で恋愛ポエム漫画のようなものを見せられたことなど鮮明に思い出せる。あの頃エモかったなあ、、去年の秋から始まって、冬、春、夏。時期が進むにつれ辛い思い出が多くなる。青が好きだと言っていたからわざわざ青のネイルを買ってデートの前に塗ったのに、指が壊死しているみたいだと言われたこと。会ったらまた好きになるくらい忘れられない女の子がいること。その子と会ったらあなたを振るかもしれない、と言われたこと。私の友達も見れるアカウントで、その子に似た人を見かけたなどと呟いていたこと。母のお土産を渡したら、美味しくないと言われたこと。誕生日も記念日も覚えてくれなかったこと。熱を出しても心配してくれなかったこと。大丈夫?の一言だけで今の私は救われるのに、と何度も泣いた。のど飴をくれたのは男友達で、恋人としてのあの人の存在意義がますますわからなくなった。コナンの映画を誘ったら、金曜ロードショーでやるのを待てばいいと言われたこと。結局私の無料券を使って行ったのだが、終わった後酷評されたこと。ユニバデートを、してくれなかったこと。私を喜ばせようと何かをしてくれた思い出が、1年間の中でひとつも思い出せないこと。これだけ酷いことをするのだから私のことは大して好きではないのだろうと耐えかねて振ったら、泣き出して縋ってきたこと。別れてからもたくさんご飯に誘ってきて、ずっと辛そうにしていたこと。別れてからの方が、可愛いだの好きだの何度も伝えられたこと。全てが悲しくて、嫌だと伝えられなかった自分の弱さと、それほどあの人のことが好きだった過去の自分があまりにも可哀想で、まだ抱え続けている。黙って我慢する必要なんてなかったのだ。今の私だったら何かある度に問い詰め、きっともっと早く別れている。男は1人ではないとわかったから。普通付き合うとは忍耐ではないということも、わかったから。あの人は全部忘れているかもしれないけど私は辛かった記憶を全て心の奥底にずっとしまっていて、冷めはじめた瞬間に思い出し、一つ一つが別れの原因となった。その頃私と1番仲のいい友達2人はどちらも尽くしてくれる理想的な彼氏と付き合っていたし、M!LKにハマり王子様恋愛をテーマとしたアイドルソングばかり聴いていた。目にする、耳にする、恋愛の全てが羨ましくて、自分と違って、だんだんと私は疲弊した。付き合っていた期間、あの人といて笑顔になれた時間より1人で泣いていた時間の方が何倍も長かった。恋には限度があると知った。何をされても愛せるほど、人は強くない。それにしても、どうしてあの人は私が別れを告げた際何度も泣いていたんだろうか。そもそもホワイトデーも渡さなかったくせに、振られないとでも思っていたのか。行動ばかりが愛ではないともちろん思うが、男友達より優しくなくて、一緒にいて楽しくない男と付き合い続けられるはずがなかった。あの人といる時間より友達といる時間の方が何十倍も大切になって、予定を合わせる気力も薄れていった。あの人との時間を本当は諦めたくはなかった。しかし、どこをどう切り取っても無理ということがわかるのみで、別れてよかったと本当に思う。そして、このようなことを書いていても泣かなくなった自分にひどく安心している。嘘でも良いから1番になりたかったのだが、それはきっとこの先何十年一緒にいても無理だっただろうし、彼は私より自分のことが好きだった(ということにしておこう)。
別れを迷っていた時期に、出会った人がいる。彼は話をするのも聞くのもうまく、要するにコミュ強陽キャといった雰囲気で、あの人とのことで疲弊していた私は格別に癒された。「たぶん彼女いるだろうな、この人の彼女は幸せだろうな」と思った。明るくて素直な人はタイプじゃないはずのに、その後何度も思い出した。ただ、仲良くなれればいいと思っていた。再会した時思ったより惹かれている自分に気づかないふりをして、気持ちに蓋をした。誰とでも話せる人だから私との会話も数ある中の一つで、眼中にもないはずだと言い聞かせていた。しかし、あの人が叶えてくれなさそうなことを全部平気でやってのける彼と出会ってから、別れることばかり考えるようになったのは確かだった。あの人のことで毎晩泣いて、別れるか何日も迷っていた頃に急にDMでご飯に誘われた。私は突然のことに舞い上がり、気持ちが追いつかなくて、食べかけのパンと共に大学内を2周した。どうせ友達としての誘いだろうと思い込もうとしながら、確かに期待していた。この感覚が久しぶりで楽しかった。一応は恋人がいるという後ろめたさに泣きそうになりながら、どうしてもご飯の日までに別れを告げられなかった情けない私はあの日彼と待ち合わせて鳥貴族に行った。全てが、輝いて見えた。次はどんな嫌なことをされるのかと身構えることもなかったし(これはもちろん人付き合い全般においてないべきなのだが)、わからない話を永遠とされることもなく、きちんと反応を期待してくれることに感動した。この後のことは自身の不誠実さに耐えられなくなるためもう少し後になってから書くが、彼は今の今までずーっと、本当に素晴らしい人である。花火大会に行った際、駅から花火会場まで6キロあるというのに暑い中当然のように「歩こう!」とお互い言い、道中でオーイシマサヨシのフリーライブが見れたことなどは忘れられない。異性として強く、本能的に惹かれるわけではないけど、彼との時間がとても好きだ。他人を楽しませよう、他人と楽しくやっていこうという気概が誰よりも備わっており、ノリも合う。彼が私のことを特別に思ってくれているかは残念ながらわからないのだが、関係性はどうあれ、これからも一緒にいたいと思う。もうすぐ秋が来る。あの人を好きになり苦しんだ秋、冬、春を、今度は彼と共に笑い合って過ごしたい。それを彼も望んでくれていたらいいなあと思う。
「好き」という感情をどのように表に出すかは千差万別で、あの人とのことには様々な着地点が考えられる。お互いが内に秘めている好意のバランスは保たれていたが、表し方の相性が悪かったと言うこともできるし、そもそもあの人はメンヘラ気味だから、私のことが好きというより自分のために恋愛をしていたとも言える。また、やはり長く好きだった子のことを忘れられず、私のことをそこまで好きになれなかったという結論も出せる。これら全てが正しいかもしれないし、間違っているかもしれない。きっと私たちにも本当のことはわからない。ただ一つ言えることは、私たちはある一定の期間お互いに好意を持っており、一緒にいたということだけだ。しかし、様々な、本当に多種多様な要因が複雑に絡み合って、一緒にはいられなくなった。それだけのことだ。とにかく、恋愛のことを何一つ知らなかった頃より前には進めている。散々辛い思いをしたけど、付き合ったことに後悔はない。
というか、本当は今日のことをただ日記として書くつもりだったのだが、かなり赤裸々に書いてしまった。ここで赤裸々に書くというのはおそらくあまりよくないのだが、書いてしまったものは仕方ないので公開しておく。私は私の文が好きであり、思考が好きであり、現状を素晴らしいと感じていることに変わりはない。