人生

これは私の人生をまとめたものです。
特にどうと言う事の無い人生ですが、もし私の人生に共感して、少しでも前向きに生きてくれる人がいるなら、本当に心から生きてきて良かったと思います。

私は、平凡な家計に生まれた男子でした。
小さい頃は父と母と父方母方の祖父母や親せきに囲まれ、父の友人、母の友人など様々な人に囲まれ裕福では無いものの幸せな人生を送っていました。
父も母も優しく祖父母も私を大変可愛がってくれていたのを今でも思い出します。

ただ、問題があるとすれば、父は酒とタバコとパチンコが好きで、母は自分の趣味やパチンコに良くお金を浪費し、家事もあまりしない人でした。

そんな両親はよく父が酔っ払い帰ってきたとき、深夜にもかかわらず怒声を上げ、テーブルをひっくり返し、壁に穴をあけるような喧嘩を毎週のようにしていました。
普段は大人しい父が豹変し怒声を母に浴びせ、母がそんな父に金切り声のような悲鳴にも似た罵声を浴びせるの私はいつも襖隔てた向かいの部屋から「もしかすると、どちらかが大怪我をするのでは無いか」
「何故喧嘩ばかりするのだろうか」
とすごく悲しい気持ちで泣きそうになりながらも耳を澄まして聴いていました。

喧嘩が終わった次の日も父の帰りが遅い日はまた、「また喧嘩が始まるのではないか」と怖くて寝れなかったのを覚えています。

ですが、そんな父と母も普段は仲も悪くなくどこの家庭もこれが普通なのだと思っていました。

そんな家計で、特に不自由なく成長していた私ですが、
母が妊娠し、ある日突然、長男になりました。
6歳の頃だったと思います。

生まれたばかりの妹を目にしたとき私は
両親に「お前は長男だからしっかりしないと。」と言われ同じように周りの人たちみんなからそう言われ
私自身もそう思うようになりました。
思えば、これが私にとっての呪縛のようなものだったのかもしれません。

そこからさらに年月が経ち小学校の高学年の頃でした、
家に帰ると母と父が大喧嘩をしていました。
何事かと恐る恐る家に入ると突然両親から
「離婚するからどちらに付くか選べ」と言われました。
原因は母の不倫でした。

私はどちらについたらいいのかわからず、迷っていましたが
結局、私は父に、妹は母に引き取られることになりました。

私は、家族が離れ離れになった悲しさと、
これからの人生に対する不安で、毎日、深夜の布団の中で声を押し殺しながら涙を流していました。

誰にも聞かれないように泣いていたのは、
子供心に
「泣いているのを気づかれたら親が悲しむ」
「長男だからしっかりしないと」
「世の中にはもっと大変な人が沢山いるから、こんな事で泣いちゃダメなんだ」
そんな事を思っていたからだと思います。

そして、この日が。
この日の思考が私の今後の人生を大きく左右しました…

(後日に続く。)

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