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為替市場に参入する投機筋と実需筋(後編)

こんにちわー!「波のゆくさき」です!

後編は前編の内容に加え、個人的なトレードに生かせる感想を加えながら三大市場について語って行きます!

東京市場

まずは取引量の最も少ない東京市場です。東京市場といっても、今回はオーストラリア市場、香港市場、シンガポール市場の事は省きまして、主に日本市場、日本の癖的なお話になりますので、以下日本市場とさせていただきます!

日本市場はハッキリ言えば実需が強く投機の弱い市場となります。

何故、日本市場は実需が強めの市場かなのですが、日本の銀行の両替手数料は他国に比べ高く、1ドル当たり1銭~5銭ほどの大きな両替手数料を日本の銀行は手にできます。日本の銀行は輸出入業者から両替を堅調に行えば、お金になります。その上、民族性なのか投機に関しては他国に比べて弱気です。

国内企業の輸入業者は輸入した代金として円をドルに両替して払う。輸出業者は輸出で受け取った代金のドルを自分達で円に両替する。

前編で少し触れてますが、実需の項目にある資本取引(投資)(海外の証券を買うための両替)。つまり海外勢が日本株を買うためにする日本円への両替も実需です。投資なので投機と間違えがちですが実需なので!

 日本市場のゴトー日が注目されるのも実需を堅調にこなす日本の銀行にとって輸出入業者の支払い日というのが大きいです。

 チャート的な癖なのですが、ドルが安値にこれば輸入業者がドル買いが入り、ドルが高値に入れば輸出業者のドル売りが入ります。基本、値幅はでにくい市場です。とはいえ投機筋のように上がった分下がるとは、また違うので、輸入業者のドル買い、輸入業者のドル売りが偏れば方向性はキチンと持ちやすい市場でもあります。

 三大市場の中でもライン(水平線やピボット)に対して指値は利きやすい時間ではありますが、実需が方向をしっかり持ってない場合はpipsは抜きずらい市場でもあります。

 実需の売り場探し、買場探しなんか大衆心理してみるのも面白い市場です。

ロンドン市場

 ロンドン市場は世界の40%を占める取引量の多い市場で、投機取引の一番強気な市場でもあります。勿論、実需もありますが、圧倒的に投機取引に注目すべき相場です。

 インターバンクで直接取引をしているロンドン市場に参加する為替ディーラーさんは、ルール守ってれば首にならない日本の為替ディーラさんと違い、勝ちにいかなければ残れないという点で全く気構えが違います。

 ロンドン勢の投機取引は徹底的に東京勢のポジションを損切らせる。

 ロンドン勢は東京勢だけでなく他社のポジションを徹底的に虐めてでも自分達の利益を取ります。

 そもそもロンドン勢は比較的、日本勢より任されているロットも大きく参加者も多いです。

 例えば下がるだろう下がるだろうと一生懸命、皆が売りを打ってそれでも下がらないと諦めて決済(買い)を入れる訳ですが、この決済(買い)で上がる現象をショートカバーといいます。

 ロンドン勢は日本市場と入れ替わる際、こういう日本勢が売りで入ってる場所を狙って、そこに買いを入れて、日本勢に損切らしてショートカバーを起こして自分たちの利益を作ってゆきます。

 売りに傾いて下がらなければ買い、買いに傾いたら売りというように徹底的に強気に他社のポジションを虐めて利益を作ります。

 ラインなんかで手前で停滞しているとロンドン勢は狩りにきやすい場所でもあるのでラインに反応して止まったから逆張りとか、ライン手前で停滞しているから逆張りとかすると刈られやすい時間帯でもあります。

 投機取引は前編で書きましたが、買ったら最後、売るし、買ったら最後買うので、上がった分下がる、下がった分上がると書きましたが、ショートカバーは売った分を決済(買う)して起きる現象なので、上がったあと下がらず停滞する傾向にあります。勿論、仕掛けで起きたショートカバーは仕掛けた連中は決済するので少し戻しますが、逆張りは難しいです。ショートカバーに乗ったほうが堅実です。

 ショートカバーと相反して使われる投機取引がロングメイクです。これは自分たちで上げ相場を作ることです。
 ロンドン勢は客玉、実需玉、ファンダメンタル景気動向に合わせて自分達の投機玉を大きく仕込みながら自分達でチャートを作るという意識が強く着実に相場を上げたりします。 ショートカバーも相場を上げるのですが、ロングメイクの大きな違いは自分たちの投機玉を利益が出たら決済するわけで、その分戻します。

 ロングメイクに関しては、上げに乗ってもいいし、反転し始めてから逆張りしてもいいという特性があります。

 値幅関係の計算値を当てはめたり、ロングメイクの終了地点付近でのラインの逆張りもしやすい特性があります。

 ショートカバーとロングメイクの見極めは動き出す前の反応、動き出してからの速度、頂上でのプライスアクションです。ショートカバーへの仕掛けは我先にと乗る傾向にあるため非常に早いです。ロングメイクは比較的ショートカバーよりは遅いですが、あまりに遅い場合は俊敏なロンドン勢の投機取引とはまた違い、実需での動きだったりファンダ要因による長期的な資本移動などの傾向があるのでロングメイクで起きるような上がった分下がるというような動きをしないので、流れに乗るのは問題ありませんが、値幅が出たから逆張りとかはやりにくい流れです。

 徹底的に強気な投機家たちの心理を読みながら戦いたい市場ですね

ニューヨーク市場

 ニューヨーク市場は他の市場と最も大きく違う点としてですが。ニューヨーク市場の時間帯で最も大きな国はアメリカです。貿易など国際取引で最も使われる基軸通貨はドルで、アメリカの自国通貨です。つまり、アメリカの企業は輸出した代金はドルで受け取るし、輸入した代金はドルで払うので、ニューヨーク市場は最も実需の薄く、純粋な投機市場と言えるでしょう。

 ニューヨーク市場とロンドン市場の投機筋の大きな違いは他者のポジションを損切らせても利益を出すロンドン勢と違って、ニューヨーク勢は他社の動きに自分たちも、乗って値幅を広げます。

 プライスアクションは他市場と違うものある程度、投機家心理で、煮詰めればラインも値幅もテクニカルとして使える相場でもあります。

 また、違うnoteでロンフィク、NYカットやら、日本のゴトー日についてやりますが、NY勢は東京市場をよく理解し東京市場での実需に信頼を置いてます。投機玉でも自分たちの市場で決済せず、東京市場に、委ねることや、東京市場へ仕込むことも多々あります。何、いってるかわかんないかもしれませんが、また、この辺は違うNOTEでやりましょう。

 NY市場は順張りの好きな、時に東京に委ねてポジを持つビッグプレイヤーたちの投機家心理を想像しながらプレイしたい市場ですね。理解すれば一定のテクニカルも使い安い市場です。

最後に

今回は三大市場について、投機筋と実需筋について書いただけなので、正直、書き足りない事が沢山あります。

 それでも、今回の前編後編で、投機筋、実需筋、三大市場でのそれぞれの特性を簡単に書きました。

 為替ディーラさんたちのインターバンクでのステージ、FXでの証券会社を通したステージ、違うステージの様で見てる世界、見てるチャートは同じです。

 チャートが動くのは動かしている人たちがいてら一人一人には心理があり、大きなものは大衆心理となり大きくチャートを動かします。そういった心理を、一つ一つ想像して紐解きながらトレードしていくのも楽しいですよ。

 初心者でもわかるようにと簡単なnoteですけど、こっから深掘りして、あなたのトレードに繋げてくれると嬉しいです。

 今回のnote面白かったと思う方だけでいいのでイイネ宜しくお願い致します!

 また次回のnoteで会いましょう!バイバイ!