シャウトについて、ボヤキ
ドーモ、最近飲みにも行けず宅飲みしながらサボらないために配信アプリで歌う日々です。
最近、そういったアプリで知り合った人から「シャウトってどうやったらできるの?」と聞かれることが増えてきたので、素人ながら語ろうと思う。
そもそも論として、シャウトと言っても色々ある。ほんとーに色々ある。
古くはハードロックをやっていた諸先輩方から、私より圧倒的に若いピッチピチな子供達まで色んな人達が自分なりのシャウトというものを確立している。
音色にしてもそう。
古くからあるハードロック·ヘヴィメタルのように中音域から高音域にかけて軽くガナリを混ぜたような音色。
デスメタルから使われる事が増えた獣が低く唸るような音色。
ブラックメタルなどで使われる、まるで発狂したかの如く超高音域にガナリを混ぜたような音色。
ハードコア・パンクで使われる中音域を使いながら声を完全に潰したような音色。
ほんとーに色々ある。
そして全てアプローチの仕方が違う。
ただ共通して言えることは、発声の基礎の基礎ができてなければ技術として持っていても何一つ響かない。カッコよくない。
まずは何時間歌っててもスイッチが入っている間は「喉に疲れを感じさせない」体の使い方や、低音域から高音域までキレイに繋ぐ声帯周りの筋肉の使い方、ロングトーンに耐えうるブレスのコントロール、声量を稼ぐために体で声を反響させる技術などなど。
こういう基礎ができてこそ、その上に乗ってくるビブラートやフェードアウトといった技術が生きる。シャウトもそういった技術の一つ。
そして、できる人に教わったとしても一朝一夕でできるものではない。コツを掴むまで何年もかかることもある。
勘違いしてほしくないのは、諦めろといっているのではない。順序を間違えてほしくないのだ。シャウトというのは一歩間違えれば声帯そのものを壊してしまう危険と隣り合わせなものであることを自覚してもらいたい。
声を潰しているような音色にするのだから当然といえば当然な話。
そして人間の声とは一人ひとり違うのだから、シャウトの音色も近づくことはあれど一人ひとり違うものになるのもこれまた当然な話である。
シャウトができるようになりたい皆様は、そのことは常に頭の片隅にでも置いておいてもらいたい。
できるようになれば最高に楽しい発声技術であることは間違いないのだから。