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2018年上期劇場映画 ひと言フリカエリ
【2018上半期映画レビュー】今年はかなり作品を厳選し、上半期は25作品を劇場で鑑賞(昨年上期は33本)我ながらよく我慢できたもんだと振り返りつつ、選球眼も鍛えられたように思う。下期もしっかりボールを見てスイングするぞ!
「デトロイト」強烈なまでの演出にスクリーンから目を離すことがしばしば。同時に作品そのものに失望した。
「SAFARI」食べるためではなく精神的充足感を求めるための殺戮には、腹立たしさと虚しさが同居する。
「スリー・ビルボード」相互に作用しあう一線を越えた人間模様にヒリヒリしっばなし。
「突然炎のごとく」滑稽だけど、この手の女性が嫌いじゃない時期が、男にはある気がする。
「ハッピーエンド」絶望の先のラストの衝撃。カタルシス感が半端ない。
「坂本龍一 async」さまざまなアプローチで音を繰り出す教授を、眉間にしわを寄せながら聴く白いドレスを着た女性が印象的。そのノイズは音としっかり同期していた。
「聖なる鹿殺し」時間の経過とともに息苦しさが増幅する不条理劇。鑑賞後のざらついた余韻がまた楽しい。
「香港製造」香港の中国返還直前に描かれた躍動する青い熱情に目が眩む。
「修道士は沈黙する」イタリア映画の皮肉は決まってフェリーニ風。
「ラブレス」自業自得な身に起こる徹底的に救いのない世界。作り話とは思えないほどのリアリティ。
「女は二度決断する」ラストは観客に委ねてくれても良かった気がする。
「ラッカは静かに虐殺されている」ISの同胞に命を狙われ、ドイツ原理主義者に睨まれるRBSS。ラッカが解放されてもその恐怖への震えは止まらない。
「心と体と」穏やかで清く美しい。上半期No.1。
「ジェイン・ジェイコブズ-ニューヨーク都市計画革命-」モーゼスの負の実績に、どこぞの国がオーバーラップする。
「ザ・スクエア」痛快な風刺で見応えたっぷりのエンターテインメント。人間なんてみんなそんなもんだよ!と吐き捨てたくなる。
「サバービコン」人種問題を解決するヒントがこの映画にはあるように思う。「君の名前で僕を呼んで」同性愛を描いた映画で歴史に残る1本では、という直感は外れてなかったように思う。
「私はあなたのニグロではない」愚かな白人の愚かな言動が、ジェームズのインテリジェンスとセクシーさをより一層際立たせる。
「ラジオ・コバニ」有事のラジオは希望を運ぶ。
「犬ケ島」敬遠しがちなファンタジーだけど、見事に強く打たれた。これまでのウエス作品でNo.1。
「ゲティ家の身代金」クリストファー・プラマーが、とにかく憎たらしいっ。いつかケビン版も観てみたい。
「ビューティフル・デイ」全編ビクビク、ザワザワし続ける緊迫しっぱなしのフィルムノワール。かなり好物でした。
「ルイ14世の死」前代未聞な映画作品が描く陳腐と嘲笑。太陽王なんて言われてるけど、ヤツもただの人間でした。
「ザ・ビッグハウス」人種や格差が絡み合う10万人以上を飲み込む全米最大のアメリカンフットボール・スタジアムは、急性アルコール中毒を除いては平和そのものでした。
「万引き家族」とってもとっても愛おしいお話。‘楽しかったー’にすべてもってかれた。
「女と男の観覧車」テッパンの恋愛こじれ劇。放火がいい感じでアクセントになってたけど、強いて言うならオネショもしてほしかった。