たぶん義理がたいヤツ
写真ではわかりにくいのだが、窓の外に大きな蜘蛛の巣が出来ている。
2階の窓際であるにもかかわらず、上手に地上からも糸を伸ばしていて、その大がかりなつくりに感心してしまう。
夏らしい気温になってから、夜も窓を開ける日が多い。網戸をつけてはいるものの、どうしても小さな虫が室内に侵入していた。ふと、ここしばらくそれがないことに気がついた。
これは、窓の向こうに張られた、あの蜘蛛の巣のおかげではないか。蜘蛛のおかげで、夜の羽音から解放されたのか。
そういえば、春先から屋内で蜘蛛を見かけても、つぶさずに外へ放してやっていた。もしや彼ら(彼女ら)のうちの誰かが恩返ししてくれたのか。
なんだよもう。愛いやつ。
ならばもう少し良い写真を撮ってやろうかと、窓を開けたとたん、別の個体が糸を伸ばして部屋に侵入を試みてきた。
それは、ヤ・メ・ロ
あの、あれだ。君たちがは室外で思う存分やってくれたまえ。室内の平和は間に合っているからさ、そこまで心配しなくて良いからさ。
あと、何かの間違いで地獄に落ちたときは、よろしくたのむ。