ポールといえば
ポールといえば誰を思い浮かべるだろうか。
ポール・マッカートニー、ポール・サイモン、ポール・ヤング、ジョン・ポール・ジョーンズ、ポール・スミス、、、、、ポール牧
いっぱいいるなぁ。
真っ先に浮かんだのは、ポール・ウェラー Paul Weller であった。数いるポールの中でいちばん聴いている。
疾走感のあるシンプルなロックバンド The Jamや、ジャズっぽいおしゃれ路線で音楽性の幅広さを見せつけた Style Council はもちろん好きだったけど、ソロになってからのアルバムがより一層好きだ。
いちばん好きなのはこれかな。
ソロ・デビュー後の2作目である。
ギター、ベース、ドラムを基本とした演者3人だけのシンプルな編成。曲調は他のアルバムよりやや内省的な印象があるが、ずっと聴いていられる。ポール・ウェラーのギターはもちろん、バンドサウンドが素晴らしく、落ち着きながらもずっと揺れていられる。
ポール・ウェラーのヴォーカルは「上手」とか「のびやか」とかいった形容のつくタイプではないが、ちょっとヘタウマな香りがしつつも、ワイルドで自然体でソウルフルで、なんかいいのだ。このアルバムでは、それまでのバンド時代と比べて、ずいぶん肩の力が抜けた印象を持った。
かっこつけずにかっこよくなっている、そんな感じを当時も受けたし、いま聴いてもそう思う。
自然体で、好きな音楽を、好きな形で演奏しているのだろうなと想像して、ニヤニヤしている。こういう年の取り方って良いな。
このアルバムは25年も前。いまやポール・ウェラーも還暦過ぎている。
歳を重ねたミュージシャンあるある。バンドにストリングスを入れがち。
いいね。
なお、テレビでいちばん見たのはポール牧であるということは、言うまでもない。