若いって素晴らしい
The Jam / In The City
ポール・ウェラー、The Jam でデビュー。18歳である。
The Jam、スタイルカウンシル、ソロと、本棚にCDが並んでいるけど、ここのところ、こればかり聴いている。
パンクムーブメントの真っ最中にデビュー。パンクの影響は明らかだけど、3ピースのシンプルなロックという聴き方でいいと思う。あからさまにピストルズに影響された歌い方があって微笑ましい。それでも、すでにポール・ウェラーらしい節まわしがある。
The Jamのアルバムは3~5枚目の評価が高いし、私も以前はそちらの方を好んで聴いていたが、いまはこのデビューアルバムがいちばん好きだ。
後の作品に比べると曲調はシンプル。作り込まずに勢いにのせた、ロックの初期衝動とでもいうような疾走感が良いのだ。ただし、曲はシンプルではあるけれど、決して単調なわけではなく、後に広がるポップ、ソウルのセンスが垣間みえる。そして、なぜか飽きない(個人の感想ですw)。
こういう演奏って、若いうちしかできないんだと思う。その歳でなければできないことって、あるよね。演奏が楽しくて仕方がないんじゃないだろうか。ライブで聴けないのは残念だけどそれは無い物ねだりだな。
歳を重ねたポール・ウェラーも好きだけど、18歳の彼でしか表現できない音がこうして残っていることが嬉しい。その音がやっぱり好きだなぁ。
素晴らしい時期の、素晴らしい瞬間を切り取った、素晴らしいアルバムだと思います。