根雪はまだか

積雪期間が30日以上続くことを長期積雪という。積雪が当たり前の地域では、根雪(ねゆき)と呼ぶ。

改めて「根雪」と言う文字を眺めると、なかなか味わい深い。雪が地面に根を下ろし、見渡す限り真っ白の世界がやってくる。


北海道では11月に入ると、いつから根雪になるのか、不安と期待の会話が増えてくる。雪の多い地域では除雪作業が重労働になるのであまり早く積もって欲しくない。しかし、スキーを楽しみたい人は早く雪が積もって欲しい。そんな話題が、時候のあいさつの定番となる。

昨年は北見市の隣町に住んでいたが、年内に根雪にならなかった。そんな経験は生まれてで、1月半ばにようやく根雪となった。寒さは例年と変わらないので、土が深く凍っていった。異常気象だ、この夏はどうなってしまうのかと、そんな話題が飛び交っていた。気象どころか、ちょっと変わった世の中となったが、それは冬の天気とは関係ない。


今年、北見の隣町から、空知の南端に越してきた。この地域は北海道でも根雪が比較的遅い。今年も何度か雪が降っているが、根雪には至っていない。

ただ、明日から来週前半にかけて、しっかり雪が降りそうだ。気温も下がってきているから、積もった雪が消えず、いよいよ根雪になるのだろう。

心の準備はできているつもりだが、いよいよ来るのかと、はじめて試合に臨む球児のような気分である。野球部の経験はないが。

スコップは新調した。防寒具もばっちりだ。さぁ、バッチこい。



バッチこいのバッチってなんですか。