屋根やねぇ
「北海道の屋根と呼ばれる大雪山系」と、テレビの音が聞こえてきた。
北海道の屋根、日本の屋根、世界の屋根、よく聞くフレーズではある。
でもその屋根、雨も雪も風も防げませんがね。ほんの軒先すらないのに、どこが屋根か。それはヘンだと物申す関係者はいなかったのか。
私における屋根の常識(雨風をしのぐ)からすると、その下に入れない一点だけですごく違和感を覚える。山中の洞窟を指すわけではなかろう。
これたぶん、英語の roof を直訳しているのでしょうね。
roof of the world / 世界の屋根。
直訳はそうなるけど、 roof の意味や感覚が違うんじゃないだろうか。
ルーフといえば、車ならいちばん上を覆う天井部分だ。確かに屋根的ではあるが、むしろ外側から見ていちばん上の部分、上から被せたもの、くらいのニュアンスかもしれない。
weblio英和辞典でも、屋根以外の意味として、「最高部」「頂部」があるようだ。
英語に詳しくもないのに、偉そうに語っておりますが。
私の「屋根」は、中からの視点である。
だから、山に対して roof という表現が先にあったとして、それを単に「屋根」と訳すのは、私の感覚には合わない。
いちばん上にパカっと被さっているイメージであれば、とても納得度が高い。
ちなみに妻も「言われてみればおかしいと」納得したので、今のところ100%(n=2)の感覚である。
「屋根」なんて誰が言い出したか知らないけど、安易に使わないで、別の言葉を考えませんか。
「フタ」とか。