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出かけたくなるカバン

新しいカバンが届いた。革のショルダーバッグである。見た目も、匂いも、肩に掛けた感触もすべて心地よい。

カバンを使いたいがために出かけたくなった。そういう気持ちになった自分が新鮮だった。たいして用事もないのに、家の周りを散歩した。

ザクザクの雪道を、水たまりを避け、用水路で遠巻きに白鳥を眺めて、コンビニに寄って、何気ない雪道で少し写真も撮ったりして。ダラダラして身体が冷えてきたところで、腕を振って早足で帰った。

コンビニ帰りにのんびり寄り道してもアイスが溶ける心配がないって、この季節のすばらしいメリットだ。デメリットは考えまい。


出かけたくなるカバンを手に入れた。

気楽に出かけられる日よ、早く来い。