種池山荘事件 ~第8話~
・・・・
「ハァハァ・・・やっと着いたぞ!!」
強風に悪戦苦闘しましたが、なんとか無事に種池山荘に到着しました😄💦💦
そしてツェルトを設営して一人宴会を始めるのでした😄👍🍺
「ウイ~~~!!酔っ払った(o ̄∇ ̄o)♪ ウ〇コしたくなった!!トイレに行こっと!!」
僕は酔っ払った状態でスウェットのケツポケットに財布を入れました👛
そしてトイレに駆け込んでウ〇コをしようとしました🚽
しかし・・・
出ませんでした
「チッ!!また後で来るか!!」
・・・・・
そして立ち上がろうとした次の瞬間!!!!!!!!!!!
「あ!!財布がΣ(゚д゚lll) ヤバイ!!」
ポケットに入れていた財布がポロリと・・・
拙者は落ちる前にキャッチしようと試みました!!
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
トンッ!!
・・・・・ポチャ!!!
「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~Σ(゚д゚lll)」
やらかしました・・・
種池山荘のボットントイレ🚾に財布👛を落として⤵️⤵️⤵️しまいました😱😱😱
しかもこの財布は彼女(現在の妻)と付き合ってから初めての誕生日にプレゼントしてもらったポールスミスの財布でした。
そして問題はそれだけではありません・・・
この財布の中には免許証、クレジット、キャッシュカード、そして現金が入っています。
すでに書いていますが、拙者はこの翌日に下山して、そのまま現地の長野で彼女と合流して旅行をする計画を立てていました💦💦💦
旅行にかかる費用のお金を財布の中に入れていたのです。
さらにキャッシュカードがなければお金も降ろせませんΣ(゚д゚lll)
・・・・
登山を初めて以来一番の危機かもしれません
先程の鳴沢岳付近の強風で滑落しそうになって泣きそうになったことなんか完全に忘れてしまう事件です!!
「これはヤバイ!! マジでヤバイぞ(´Д`)」
拙者はすぐに種池山荘に駆け込んで救助要請をしました!!!!!
甚平侍 「すみません!!外のトイレに財布落としちゃいました(T▽T)」
女性スタッフ 「え~~~~~~~~~~~~~~~~~~!?Σ(゚д゚lll)それは大変です!!ちょっとお待ちください!!」
女性のスタッフさんは漫画のような目が飛び出るんじゃないかって思うほどのリアクションで驚いていました。
そしてすぐに男性のスタッフさんが駆けつけてくれました。
・・・・
男性スタッフ 「話は聞きました!!どこのトイレですか??」
甚平侍 「すみません!!こっちです!!」
すでに時刻は16時を過ぎていました。
種池山荘ではスタッフさん達が夕食🍚の準備をしている時間帯した。
しかもお盆休みでかなり混雑しているので本当に忙しそうでした。
そんな忙しい時間帯にこんなめんどくさいことをやらかすなんて(´・ω・`)
申し訳ない!!
男性スタッフ 「あ~~~ あります、落ちてますね。」
スタッフさんは長い棒で取ろうと試みました。
しかしなかなか取れません・・・
男性スタッフ「う~~ん!!これは難しいですね(^_^;)このトイレは下から取れないんですよ。」
甚平侍「そうですか・・・」
男性スタッフ「お客様、とりあえず頑張ってみますのでテントでお待ち頂けますか??」
甚平侍 「わかりました!!一番手前のツェルトです。」
男性スタッフ「なんとか・・・なんとかしてみせます!!お時間をください!」
甚平侍 「申し訳ありません(T_T)よろしくお願い致します。」
・・・・
そして拙者はツェルトの中で待機しました。
先程までベロベロになってましたが、酔いは一気に覚めてしまいました。
「あ~~ スタッフさんにも迷惑かけちゃったな・・・」
どれくらい待っただろうか??
20分、いや30分くらいでしょうか。
待ってる間も本当にドキドキでした。
彼女にはなんて言おうか?
付き合って初めての誕生日プレゼントだったからなぁ
財布が無ければ旅行中止かな??
さすがに怒るだろうな
スタッフさんにも迷惑かけました
ほんとうにやらかしました
・・・・・
・・・・・・
・・・・・・・
そして
男性スタッフ「お客様!!」
甚平侍「はい!!」
運命の時が来ました
財布の行方は??
・・・・・
男性スタッフ「なんとか財布を取り戻すことができました!!」
・・・・
おおおお!!!!😂
甚平侍「本当ですか!? あ、ありがとうございます~~~~~~~!!!」
男性スタッフ「ですが・・・残念ながら匂いがすごいことになっています。こちらへお越し下さい!!」
甚平侍「はい!!」
・・・・・
よっしゃ!!
財布の遭難は小屋のスタッフさんのおかげで救助成功です!!!!!!!
スタッフさんに感謝ですヽ(*´∀`)ノ
男性スタッフ「こちらでお間違いないでしょうか??」
甚平侍「はい!!」
男性スタッフ「ここの水でならば洗って頂いて構いませんので好きに使って下さい(^O^)」
甚平侍「本当に何から何までありがとうございます!!」
男性スタッフ「いいえ(^O^) 戻ってきて良かったですね!!」
甚平侍「はい!!ありがとうございました!!あ・・・・お礼させてください!!」
拙者は、救助されたばかりの財布の中に入っていた黒ずんだお札をお礼に差しだそうと取り出しましたwwww
しかし・・・
男性スタッフ「いいえ!!!結構です!!!笑」
当たり前です。
普通に考えたらこんなウンのついたお札なんて受け取れませんよねwwww
そんな感じで僕はスタッフさんの指定した場所にあった水を使って財布や中身を洗いました。
現金もカードも免許証も全部戻ってきました✨✨✨✨
本当にスタッフさんには感謝です😫💦💦💦
・・・・・
財布を洗っていると小屋のスタッフさん達が勢ぞろいで声をかけてきました 笑
「いや~~良かったね!!」
「本当に良かった!!」
「びっくりしましたよ~~!!」
多くの方に声をかけて頂きました。
小屋の皆さんが拙者のことを気にかけてくれていたのです😢
種池山荘は本当に良いスタッフさんが揃っている素晴らしい山小屋です(^O^)
その後・・・
ツェルトの中でお金やカードを干しました。
すごい匂いでした(T_T)
その時・・・・
女性スタッフ「お疲れ様です!!ウェットティッシュ持ってきたんですけど良かったら使ってください!!」
甚平侍「本当ですか!?ありがとうございます!! でも、僕もたくさん持ってきているので大丈夫です(^O^)」
女性スタッフ「わかりました!!」
甚平侍 「あ!!オネェさん!! 本当にありがとうございました!!」
女性スタッフ「いいえ(^O^) 戻ってきて本当に良かったです!!」
一番最初に声をかけた女性スタッフさんがウェットティッシュを持ってきてくれたのです✨✨✨
本当に何から何まで気にかけてくださって感謝の気持ちで一杯です!!
・・・・・
「とりあえずお札だけは乾かして、他は下山後に洗おうか!!」
財布やカードをジップロックに入れてツェルトの中に匂いが充満しないようにして、下山してから本格的に洗うことにしました💦
そして・・・
一通り片付けた僕は彼女に今回のことを正直にメールで報告しました⤵️⤵️⤵️
怒られるの覚悟です
甚平侍「ごめん!!小屋のトイレに財布落としちゃった!!戻ってきたんだけど・・・匂いがヤバイ(^_^;)」
ピコーーーンッ!!!!
すぐに彼女から返事が来ました・・・
彼女「汚っ!!笑 だからあれほどスウェットのポケットには気をつけなさいって言ったのに・・・ でも、財布戻ってきて良かったね(^O^) スタッフさんにお礼した?? 明日はそっちに向かうから迎えに来てね!! 下山まで気をつけてください。」
・・・・・
むしろ心配をしてくれる寛大な彼女で本当に良かった(^_^;)
そして日が沈んでいきます・・・・
「あ!!夕焼け!! 綺麗だな~~」
拙者は小屋の前で夕焼けと針ノ木岳を見て感動しました。
この日は強風で飛ばされそうになったり、財布をウ〇コまみれにするなど心も体もボロボロになりましたが・・・
夕焼けの景色を見たら全てがチャラになったような気持ちになりました。
「さて、飲み直して寝ますか~~~」
・・・・・
種池山荘での財布ボットン事件はとりあえずスタッフさんのおかげで取り戻すことができました。
しかし
この事件にはまだ続きがあります
拙者はまだ気が付いていませんでした
本当に恐ろしいのはここからだということに・・・・
第9話に続く
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