ワガママ
もう死にたいよ
呟く君に
一体僕に
何が出来るだろう
気休めの「生きろ」は
残酷だって知ってる
死ぬこと以外なんにも
考えられなくて今日も明日も
ただ苦しむだけの日々に
何の意味があるの?
大好きな君に僕が
できることがあるとしたなら
「死ぬこと」と言う名の救済
それしかないの?どうか教えて
生きてることは
残酷なんて
僕より君が
良く知ってるから
何もできない僕
本当に無力だ
傷だらけの身体で
笑おうとする君は虚ろな瞳で僕を見て
「なぜ?どうして死なせてくれないの?」
もう涙も枯れて
微笑むことも出来ない君を
僕は抱きしめる事しか出来ない
「本当に死ぬしかないの?」
残酷だとわかってても、
苦しめるとわかってても、
君の分まで生きるなんて事
考えたくないよ
君に「死んでいいよ」
なんて事は言いたくないんだよ
君の温もりを、君の感触を
無くしてしまうなんて僕は嫌だよ
これは僕の一生分のワガママ
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