妖のまやかし
おーいえ。
こんばんわ神明です。
いつぞや、仕事から帰ってくると、隠れ家のエレベーター前で、女子がひとり待っておりました。
はて…待ち伏せされる覚えはないのだが…と思いつつ、ちょこっと距離をとってエレベーターを待ちます。
ほどなくエレベーターは到着。
レディーファーストで先に乗ってもらおうとすると、彼女は横にずれて「お先にどうぞ」的な合図をするので、頭を下げて乗り込みました。
そして待つこと数秒。。。
あれ?彼女、乗らんのかな?
と思い、ちょっと顔をエレベーターから出すと「どうぞ、行ってください」的な合図をされて、やっと気づいたわけです。
あ。。。警戒されたのね。。わし。
と。
そんな怪しげに見えるんかね。わし。
確かに漆黒のオーラをまとってはいるけれども。
時と場合により、使い魔的なやつがわしの周りにまとわりついてるけども。
そして修行者という立場上、それなりの武器(ふつうの人間には見えないエクスカリバー)を携帯してはいるけれども。
これがいわゆる心の壁。
Pink Floyd的なタイトルにすれば「The Wall」
キング・オブ・ポップのマイケル・ジャクソン風に言うたら「Off The Wall」
進撃の巨人風に言えば、ウォールマリア。
そして、ぬりかべ〜。
妖怪というものは、妖の怪しさを持ってはおりますが、その本質は人の心の深淵を覗くために存在するのかもしれません。
なので、出現したからといって、いきなり戦うのはご法度になります。
ご法度ではありますが、ジャバザ、ハットとは別物になりますゆえ。
では、妖怪が現れたらまずはどうするか。
という話になります。
真眼で見極めれば妖のモノノ怪も、大抵の場合は思い込みと幻に包まれた脳内イメージの再生だという事に気づいていくわけです。
そこで一振りのエクスカリバーを握りしめて…
斬!!
また…つまらぬものを斬ってしまうところだった…
斬らなかったのは、きっと希望の彼方にある幻のような夢のカケラなのでしょう。
ゆえに。
エレベーターに一緒に乗ってくれんかったのは、きっと彼女なりの理由があるので、人の心などわかるものではない。
という結論にいたるわけです。
これが研究者というものの思考法だでよ。
ん?
根に持ってるとかいうな。
では、ごきげんよう。
フフ…