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この世の縮図
わたしは、女子高、短大と通い女子だけの空間しか知らなかった。
入社したら、男性がメインの部署に配属。
右も左もわからない、新入社員がただでさえドキドキなのに、
男性の中で女性1名の人という部署で緊張感マックスでした。
バイトもしたことなかった世間知らずな私。
きづけば、上司、先輩、工場関係者、お客様の対応がなかなかできず、
トイレで泣いてました。
やがて、入社3か月にして、出社拒否症状がでて、
布団から起きれなくなりました、
会社からの電話は親に任せてました。
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父が気分転換に連れ出してくれて、
いろいろ話をしてました。
辞めたいなと思いながら話を聞いてました。
ある言葉がヒットしたんです。
【この世の縮図は会社だよ】
って。
この一つの物の見方にビビッときて、
そうか、どこ行っても一緒、
現状を変えることはできないかもだけど、
乗り越えることはできる。
私は【会社行ってみる】て言って,
次の日から正常運転でしました。
もう、周りの目なんか気にしない!
腹くくってGOです。(変なところで強気です)
新人なので、どうやったら【しゃーないな、教えたろうか】と、
言って教えてもらう味方を増やそうと考えました。
真正面から行くと、もう二度と立ち直れないかもしれなかったからです。
最初はうまくいかず、くじけそうになりましたが、
このままでは、ここで生きていけないと思って続けました。
相手のコミニケーションをとるので、若干話が長めになるので、
よく上司から【話が長い】と言われましたが、
私はこの話す行為が糸口だと思って続けました。
話もちょっとウィットを聞かせたり、
ちょっとアホなこといれてみたり装飾しました。
すると、あるころから、相手の態度が変わりだしました。
【なんも知らないな、教えたろう】か、
【おもろい子やなー】とか、
【女版ホスト】とか言われるようになりました。
それからは、楽しく仕事をしておりました。
ここで学んだことは、
待ちではいけない。
目の前の環境はどこにでも起こりえるので、
自分なりの乗り越え方を考える。
自分のキャラクター性と他者からどう見える、
どう見られたいか考える。
自分の環境をつくって、
自分のフィールドで相手にも楽しんでもらう。
言葉のキャッチボールをしていく中で、
たまに自分は取り損ねてみる。