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第8話 病院年越し

皆さんが人生で一番思い出深い年越しって何ですか?

0時の瞬間にジャンプした時でしょうか。それとも、外国に行ってド派手に越した時でしょうか。年越しの瞬間って大事ですよね。

……

年越しを大事にする文化は日本だけだと思っていたが、外国では日本以上に大規模に年越しすることを最近知った。というか、日本はどちらかというとしんみりとした静かなほうなんだなと感じた。

私は2023年の年越しは病院と確定していた。
自分はそれでいいと思っていたが、周りが病院で年越しなんて、、みたいな雰囲気だったので感覚がマヒしていたのかもしれない。

手術後は、傷の問題や貧血の問題などで治療は最低でも2週間以上空けないといけなかった。2週間といっても休みではなく、リハビリをしたりとみっちり予定は詰まっている。

年越しメニュー

そして今回使う薬は『シスプラチン』。最強かつ最悪なやつだ。

年越しそばをとても楽しみにしていたが、いざ目の前にすると食欲はない。唯一、海老天とかまぼこは食べることができた。

年末の入院は重症の人ばかりなので、この年越しそばをおいしく食べられた人はいるのだろうか。


快晴

そして、起きたら2024年になっていた。とても晴れていた。
これはいい年になりそうだと思った。

1月1日 昼ごはん

昼ご飯はお膳だった。
二日連続で豪華なごはんというのは今まで経験したことがない。豪華な日が来たら、次の日は大体豆腐のキノコあんかけみたいなごはんなのだ。

伊達巻きとシイタケとかまぼこを食べることができた。

その後、なんやかんやで過ごして二週間ほどで元気になった。この時期になってくると、どういう副作用がでて、いつどうなるかがわかるので少し気持ちが楽になってきた。

そこで10日ほど一時退院をした。

ばあちゃん家の猫さんにも会ってとても元気をもらった。

左がモモ 右がゴン
ゴン

余談だが、白黒のほうのモモは当初は自分がハチと名付けた。ばあちゃんが名前を付けていいと言ってくれたのだ。由来はハチワレ模様だし、ちいかわのはちわれが好きだから。

しかし、ばあちゃん家では代々メスにはモモ、オスにはゴンと名付けていた。そのため、いつの間にかハチの名前はモモに改名されていた。

まあ、ばあちゃんが嬉しそうだからいいか。

次回『第9話 星おじさんへ』です。よろしくお願いします。






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