H-1Bビザ更新手続きの簡素化パイロットプログラム
H-1Bビザ更新のパイロットプログラム
さて、今回はH-1Bの更新についての新しいプログラムについて考えてみます。
H-1Bビザの更新手続がアメリカ国内にいながら行えるパイロットプログラムが、2024年1月から2万件を上限にはじまります。
この内容を考えてみます。
ビザ(査証)はアメリカ国外で発給
ビザというのは、パスポートに貼付されているシールのような紙ですが、顔写真に加え、コントロール番号、ビザナンバー、ビザの種類などが記載されているものです。
このビザというのは原則として、米国の在外公館、すなわちアメリカ大使館、領事館にて発給され、アメリカ国内では発給はされません。
H-1Bビザは3年更新
H-1Bビザは、例外はありますが、基本的には最長で6年間発給され、3年毎にビザを更新しなければなりません。
ですので、新規でビザを取得した外国人はアメリカ大使館、領事館からビザを受け取ると有効期限が3年になっているわけです。
そうすると、加えて3年間有効のビザを発給してもらうためには、もう一度、アメリカ大使館、領事館に出向く必要がでてくるわけです。
ビザ更新の為の出国はリスクあり
H-1Bビザでアメリカで働いている外国人がこのH-1Bビザを更新しようとすると、どこかのタイミングでアメリカ国外にでて、再度ビザ申請をしなければなりません。
手間なわけです。
手間にもなりますが、リスクもあります。
すなわち、いったんアメリカを出てしまい、なんらかの理由でビザの更新が遅れたり、拒否された場合には、アメリカに再入国できなくなる可能性も秘めています。
H-1Bビザ更新を米国内で
このような状況で、今回アメリカ政府はH-1Bビザを有効に所持している外国人で、アメリカにすでに滞在しているケースに関しては、アメリカ国内に滞在しながらH-1Bビザの更新を認める、というプログラムを開始することになりました。
画期的ではありますし、外国人も旅行の手間、留め置きなどのリスクなどの重荷を軽減できるわけです。
また、更新においては、大使館、領事館において、インタビューが課されるのですが、このインタビュー要件についても緩和して、一定の要件を満たせば不要ということにしました。
このようにアメリカ国内でビザ更新の手続ができることになると、アメリカの雇用主にとっても、安定して外国人に仕事をし続けてもらえること、在外公館のスタッフの重荷が減ることなどが考えられ、各方面に対して利益があると思われます。
今後のこのパイロットプラグラムの拡充に期待したいところです。
留学生のH-1B希望者の抽選激化
余談ですが、H-1Bビザは抽選ですので、それにあたって更新をできる外国人は良いのですが、現在では多くの外国人、特に留学生はH-1Bビザの専門性要件に該当したとしても希望者が多く抽選のためビザの取得ができない、という状況におかれています。
私が所属する事務所にも多くの相談がありますが、H-1Bビザが取れず、他のビザもなかなか該当するものがなく、永住権申請をしようとしても時間がかかって現実的ではない、というケースが激増しています。
せっかくアメリカの大学や大学院を卒業しても、アメリカで働けないというのは、学生にとってはげんなりしてしまう状況なのではないでしょうか。
この点については、なにか学生に救済策を設けるべきではないかと私は思っています。
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