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準急 しんじ(1964年10月)
JTBさんが出している、時刻表完全復刻版1964年10月号。57年前、東京〜新大阪に新幹線が開通した年です。
ページをめくっていた時に、ふと目に止まった列車がありました。山陰本線を走る、準急「しんじ」です。(「宍道湖」の「しんじ」)
目に止まったのは以下の点です。
宇野発、博多行きという、超大回り経路
石見益田から、山陰本線経由・山口線 山陽本線経由に分かれる経路
宇野発9:30、博多着22:17。
夜行でもないのに、12時間47分の長時間運転です。
さて、目に止まったので、一通り経路を整理してみましょう。
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なんじゃこりゃ。
最初に見たページは山陰本線のページでした。
伯備線のページを見ると、芸備線からくる準急「しらぎり」と併合しているし、
宇野線のページを見ると、鳥取に行く準急「砂丘」を併結しているし。
なかなかのカオスぶりです。
当時は、今のように高速道路網も発展しておらず、鉄道が優位な時代。
中国自動車道が全通したのは1983年ですし、山陽自動車道全通は1997年。
鉄道が優位な時代の時刻表は、運行本数も多く、「?」な経路も多いため、見ていて楽しいです。
そういや2018年3月に宇野→高松のフェリーに乗った時を思い出しました。
この航路、今は休止となりました。
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