人事部長その37〜就職活動編⑧〜第一希望じゃない企業を受けても良いの?前編
今回もとある人事部長の考察ですので
あくまで【参考】になるところなだけ
取捨選択してください。
就活において
【第一希望の企業じゃなくても受けてか良いのか。】
そう思い込んでる学生の多さに驚きます。
今回はそんな疑問に答えていきます。
学校や親御さんからするとなるべく多くの
企業を見て視野を広げてほしい、と考えます。
そうすると自ずと多くの企業を調べたり
実際に応募したり。
でもひとつひとつクリアしていきたい。
あまり多くの情報を持つのが苦手。
一度に二つの事をやるのが苦手。
第一希望を受け切ってからじゃないと次に行けない。
そもそも第一希望ではない企業を受けるのは失礼にあたるのではないか。。。
結論から言いますと
第一希望の企業以外も【受けてください!】
なのですが、解釈や反応は企業により異なります。
●恐らく超人気企業で採用人数が少ない会社は
わざわざ第一希望ではなさそうな学生より
同じ能力なら絶対に第一希望と言ってくれる
学生に内定を出す企業が多いでしょう。
※あくまで採用人数が多くない企業です。
●では比較的採用人数が多かったり、学生を集めるのに努力している企業はどうでしょうか。
こちらは第一希望でないな。と分かったとしても
学生が求める人物像に近ければ
内定はもらえるでしょう。
そして企業は、
あの手この手で皆さんの志望度を上げるために、
内定者へのフォローを手厚く行います。
●面接内容で第一希望でないかも?はほぼ分かってしまいます。
どの企業からも
『他にどんな業界や企業を受けてますか?』
という質問は必ず聞かれると思ってください。
その答え方で大半は分かってしまいます。
●何故分かってしまうのでしょうか?
①他の企業への志望動機の方がうまく話せている。
②他の企業の志望動機との比較で分かってしまう。
③即答してるかどうか。
④他社と自社の理解の比較。
⑤他の企業名やブランドや商品の事に詳しい。
⑥この企業は『企業理念』に惹かれました。御社は『商品作りの情熱』に惹かれました。と違う理由で第一希望を迷っている。
皆さんの答え方で、どうせバレちゃうよ。
という事だけ分かっておいてください!
●企業の学生への志望度を高める方法
もちろん第一希望かどうかを100%確信してる訳でははありません。
なので企業は面接自体を志望動機を
さらに高める内容にしたり
内定承諾前でも面談で会社に呼んだり、
同期になる学生で集めたり内定式をしたりします。
これらは全て皆さんの第一希望を確固たるものにするための企業努力なのです。
●人事担任者は他社を全く調べてなかったり受けてなかったりする学生には不安を感じる。
第一希望であっては欲しいものの、他社との比較をしてより志望動機が高まるものです。
どんなにオリジナルなエピソードがあっても
就職活動以前から憧れていて御社しか考えられないです!という志望動機は嬉しい反面、不安です。
それでも他社との比較をして、志望動機をより確固たるものにしてほしいものです。
●何故企業は学生の志望動機を高めたいのでしょうか?
内定人数の確保。
これはリアルにあるでしょう。
人事担任者は会社からの必要採用人数の確保を命じられています。
少し志望動機が弱かったりしてもなんとかして
会社に何度か来てもらったり、連絡をマメにしたり
志望動機を上げて、人数を確保したい。
実務的な理由はひとつこれがあります。
このように企業は、学生の志望度を高めるために
面接でしっかり学生の話を読み取り、
内定者フォローという選考後のプロセスでも
さまざまなアクションを行っています。
企業がすでにそのスタンスなら
もう第一希望でなくても受けて良い
理由は分かりましたよね。
では次回は企業が学生の志望度を高めたい本質、企業への志望度の高め方、志望度を高めた企業へのアプローチ方法などを書いていきます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。