WEBデザイナーの転職・就職事情(デザイン経験浅めの方)
WEBデザイナーになりたいって人が多いですよね。
システム開発会社の人事をしている関係で、デザイナー志望者の面接に面接官の一人として入る機会があります。
うちの会社(SIer)は、現場部門が採用決定権をもっているので、人事の私の仕事は応募書類をチェックして、デザイン部門長や取締役に回したり、面接の設定をすること。
あとは転職エージェントと連携して、デザイナー求人の需給バランスの情報を収集することです。
デザイナーの面接と言っても、実際に応募してくる方は、現場経験バリバリのデザイナーというより、「デザイナーになりたい!」という経験浅めの女性の方が多いです。
考えてみればそうですよね。
現場経験豊富なデザイナーは、自分からどこかの会社に応募せずとも、オファーをもらったり、フリーランスとして活動している。いわば実績とコネクションがものを言うわけで。
大手転職エージェントに聞いても、デザイナー職登録者の大半は、経験が浅い駆け出しデザイナーだそう。年齢は30代前半までの女性とのこと。
では、経験が浅いデザイナーさんの転職事情について、軽くうちの会社の事例を書いてみましょう。
フロント系をデザインする人間は慢性的に足りていないのと、数年経験を積んだデザイナーさんは転職して出ていってしまうので(!)なかなかデザイナーさんが採れない状況が続いてます。
デザイナーが採れない原因の一つは、「渋谷や六本木界隈の大手ネット企業が、資金力にものを言わせて根こそぎ採用しているから」
といいます(大手転職エージェントいわく)
じゃ、経験の浅いデザイナーはどうやって会社に潜り込めば良いの?という質問がきそうなので、人事担当者としてのアドバイスを少し。
▽ポートフォリオを用意する(WEBサイトなどプライベートでも良いのでいくつか作っておく)
▽WantedlyやSNSなど軽めのコネクションを使い、希望の会社にアプローチする
上記は、うちがデザイナーさん(志望者・経験浅め)と接触する際のポイントです。
デザイナー志望者の方には当たり前ですかね!?
うちのデザイン部門長いわく、「経験・技術がなくても、デザイナーになりたいのなら自己流でも構わないので、作品をWEB上で公開するぐらいの姿勢があってほしい」とのこと。部門長以外のデザイナーも同意見でした。
確かに、デザイナーの選考では「ポートフォリオの提出」がデフォルトです。
そして、Wantedlyなどで希望の企業にアプローチしていく。WEB系の担当者は「転職エージェントよりソーシャル系の方がデザイナー・フロント系は採りやすい」のを知っています。
ポートフォリオなどを見てもらって、その作品が企業に刺さったら、
「よかったら、うちの会社に遊びに来ませんか?」という会社見学の流れになると。
これが実際にうちの会社に入社したデザイナーのケースです。一例ですが。
一方で、デザイナーさんのお給料は?と言えば。
年齢にもよりますが、400万円出ないところが大多数では・・。
20代で見習いデザイナーなら300万円台が平均でしょうか。
WEBデザイナーは現在、どこの会社も慢性的に不足気味ですので、紙や印刷業界(DTP)からの転職も狙い目ですよ!
ちなみに、人事の私にも数ヶ月に一回ぐらい経営陣から
「デザイナーを1名採用せよ!!」との指令が飛んできます・・・
恐ろしや・・(苦笑)
また、デザイナーの転職・就職事情についてはちょくちょく書いていきたいと思います。