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素晴らしき海と空の安房旅~沖ノ島、布良、安房神社、洲崎神社

房総半島の南端である旧・安房國(あわのくに)を旅した記録です。観光客はあまり見かけず、のんびりできました。

安房の成り立ちですが、旧・阿波國(あわのくに)において穀物や麻を栽培していた天富命(あめのとみのみこと;神武天皇の側近として活躍)の移動に始まります。

東国により良い土地を求め、天富命は阿波の忌部氏らを率いて、黒潮に乗って房総半島南端の布良(めら)の浜に上陸。

祖神の天太玉命(アメノフトダマノミコト)を祀る社を建て、開拓を進めました。

忌部氏の住んだ所は、「阿波」(あわ)の名をとって「安房」(あわ)と呼ばれたといいいます。

その安房の中心地が、現在の千葉県館山市。

館山の旅で、まず行ったのが沖ノ島です。かつては本当に島でしたが、現在は陸続きです。

縄文海底遺跡があり、北限域のサンゴが生息する貴重な場所です。

砂浜を歩くのですが、これが島に踏み込む前の浄化になります。この辺りは有数の釣り場で、またウエットスーツを着た人達が泳いだり潜ったりしています。

島は周囲1キロほどで、ゆっくり歩いて40分程でしょうか。神社や小さな洞窟もありますが、島全体がいわゆるパワースポットです。

この辺は東京湾とは思えない海のきれいさです。

あるダイバーは、宮古島以来のきれいさと感激したそうな。きれいな海と空は、本当に気持ちが良いです。

貝殻がいっぱい落ちていて、多くの人達が拾っております。

イルカの耳骨なんてのもあって、千葉のサーファーのお守りになっています。木村拓哉さんがペンダントに使用して有名になり、今では3万円になったとか。

これがイルカの耳骨ですね。

沖ノ島を散策した後、今度は安房の発足地である「布良の浜」に向かいました。

私が社会人になった頃の人気ドラマ「ビーチ・ボーイズ」の舞台です。反町隆史・竹野内豊・広末涼子さんらが出演していましたね。

ということで布良崎(めらさき)神社です。天富命が布良の浜に上陸し、祖神アメノフトダマノミコトを祀る社を建てた、正にその神社です。

神職さんもいない小さなお社ですが、その割に格式の高い郷社に位置しているのは、こうした歴史的背景からきているようです。

パワースポットとして見ると、基本的にはお休み中という印象でした。ほとんど誰も訪れないため、神様の世界につながるシステムが稼働していないような? ただの感想です^^

では参拝する意味が無いかというと、そうでも無く、まず布良という土地自体が、気のいいパワースポットです。また安房発足の地であるこちらに御挨拶してから、安房国一ノ宮である安房神社に参拝するのが流れだと、これも勝手に思っています。要するにここが神域・安房の0(零)地点です。

その0を1にするのが安房神社。全国に約8万ある神社の中でも、特に格式高い神社です。

ご祭神の天太玉命(アメノフトダマノミコト)は、占い・祭祀と産業の神様で、麻や織物の神様でもあります。

天岩戸神話にも天孫降臨神話にも出てくる有名な神様です。天岩戸に注連縄をはって、天岩戸から出てきたアマテラスが戻れないようにしました。

神様をお祭りするための方法と道具(祭具)をつくった神様で、つまりアメノコヤネと並んで現在の神道をつくった神様なのです。

安房神社は素晴らしい神社でありパワースポットなので、神社がお好きな方は機会をつくって是非ご参拝ください。

拝殿左手のご神木も素晴らしいです!

安房国一ノ宮は館山市にもう一社あり、それが洲崎(すさき/すのさき)神社です。洲崎灯台の近くです。洲崎灯台は、三浦半島最南端の東端にある剣崎灯台と対で、東京湾の入り口を形成します。

里見八犬伝で、呪いにかけられた伏姫を案じて、その母上が参拝した神社でもあります。伏姫は、映画で薬師丸ひろ子が演じてました。なつかしい!

洲崎灯台も見学しました。

房総半島南端の安房は、海と空を堪能できる素敵な場所です。

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