読書記録│関岡英之『拒否できない日本』
読了日︰2022年12月24日
2019年に亡くなった、関岡英之氏の2004年発行の本。
タイトルと目次に興味をそそられて、すぐにこの本を買おうと検索したところ、現在は新品で売られているものは既になく、古本嫌いな私ではあるが古本で購入。(古本の冊数も極端に少ない)
古本でも買った甲斐ありの内容だった。
アメリカの内政干渉が過去から続いてる。
'01年〜'09年まで米国が日本政府に突きつけていた『年次改革要望書』。
項目は通信、金融、医療・医薬、エネルギー、住宅分野(2002年からは住宅分野はなし)などについてで、米国の利益のための、日本への規制緩和や構造改革等の要求が記されているもの。
米連邦議会に提出される『外国貿易障壁報告書』でこの成果が報告されていた。
この『年次改革要望書』は、米国にとって不利益な日本の”障壁”を取り除くため、クリントン政権が産み落としたもの。
簡単に言うと、米国による内政干渉を日本はずっと受けてきたということ。
それが今日にも繋がっている。
現在の日本と米国にはほっきりとした力関係があって、日本の国民はその影響を受けている。
日本国民が無意識のうちに米国にコントロールされ、日本の国益が削がれていく…
そんな闇の部分を、「刮目せよ」と言わんばかりに、この本で故・関岡氏は訴えかけてくる。