見出し画像

D&D ファンデルヴァー砕けたオベリスク(3) - ゼフの日誌

D&D 梅しゃんDM「ファンデルヴァー砕けたオベリスク」第3回セッション、ゼフ視点のリプレイです。D&D公式シナリオ「Phandelver and Below: The Shattered Obelisk」のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

橋の向こう岸

赤印組の隠れ家を引き続き探索する。やつらの犠牲になった職人の家族が囚われているらしい。地面の裂け目に橋が架かっている。向こう岸を探索するため、グレイと共に渡る。ギシギシと不安な音がする。他の仲間たちは不安そうに二の足を踏む。体が大きいというのは不便じゃの。道の奥は行き止まりに見える。道だけあって行き止まりとは考えにくい。グレイに調べてきてもらう。やはり隠し扉があったようだ。

扉の向こうに敵がいるやもしれぬ。仲間がもう一方の橋で渡ってくるのを待つことに。ロープを張って慎重に渡る。フェザー・フォールの心構えだけしておく。この橋は問題ないようだ。

隠し扉の向こうは踊り場だ。貯水池がありたっぷりと水が入っている。水の底に沈んでいる袋を引っ張り上げる。金品が入っている。ありがたいが誰がこんなところに隠したのか。置いてある樽はワイン樽らしい。ポトンが味見をする。満足そうな顔。絶対に持って帰るぞとやる気を出している。

グレイが次の扉を開く。待ち構えていたごろつきどもが飛び込んでくる。3人の赤印組。グレイはショートソードをかわしきれず倒れてしまう。バーラシュが貯水池の向こう側からブレスを吐く。赤印組の2人が電撃にひるむ。ハリオンが素早く近寄り追撃する。スリープを唱え、弱っている敵2人を眠りの沼に沈める。残り1人をポトンとバーラシュが倒す。

グレイにポーション・オブ・ヒーリングを飲ませる。目を覚ましたが顔が赤らんでいる。ポトンが少し酒を混ぜたらしい。なぜかポトンも赤ら顔だ。酒は百薬の長。わしも少し舐めておく。ひげのおかげで顔色は見えない。

眠らせた赤印組。1人はとどめを刺す。もう1人は縛り上げ、尋問するために起こす。わしらの顔を見たとたん大声を出そうと息を大きく吸う。バーラシュがとっさに口をふさぎ、声が漏れることはなかった。そのまま首をねじりとどめを刺す。

別の扉の向こうは怪しげな通路。埃がつもっている。グレイがぐるりと見まわし落とし穴があると言う。少なくとも囚われの家族はここを通っていない。別の部屋を探すことにする。

魔術師の部屋

裂け目のある洞窟に戻る。突きあたり。右には扉。左は壁だが隠し扉になっているという。しかもこちらから開けることはできない。向こうからの一方通行らしい。どういう構造なのか。隠し扉は敵の逃げ道になり得るが、自分たちの逃げ道にすることもできる。塞ぐのはやめておく。左の部屋への入り口は階段を下りたところにある。地下牢というならば下に降りるべきではないか。相談した結果、左の部屋の入り口に向かう。

中からは水音と泡立つ音が聞こえる。扉を開く。地下牢ではない。魔術師の部屋のようだ。1匹のラットと目が合う。とっさに捕まえる。話しかけてみるが通じ合えない。生き物ではないようだ。奥の部屋で物音。何者かが逃げる気配。グレイとハリオンが風のように部屋を飛び出す。グレイがレイピアで斬りつけ牽制する。ハリオンは反対側に回り込む。攻撃を確実に当てたいとわしに言う。今朝、予見した妙な踊りを思い出す。左足を右ひざにつけ、左手は胸の高さで上向きに、右手は頭の上に掲げる。そのままスピアを振り下ろす。ポコンと間の抜けた音がする。確かに攻撃は命中したが大したダメージにならない。スピアはそう使う武器ではないので仕方ない。予見も万能ではないのじゃ……。ハリオンはそのまま体をひねって素手の一撃を叩き込む。魔術師はなすすべもなく崩れ落ちる。

魔術師を縛り上げて尋問する。イアルノ・アルブレック。シルダーが探していた領主同盟の連絡係。こやつが赤印組のボスだったとは。シルダーの目もとんだ節穴じゃの。持っていたガラス杖を取り上げる。魔法のアイテムだろう。職人の家族は洞窟の右奥の部屋にいると言う。余計なことができないように気絶させておく。フクロウのジークを見張りに立てる。家族のいる地下牢に向かう。

家族の救出

扉の向こうにスケルトンが3体。ポトンが祈る。まばゆい光が空間を埋め尽くす。スケルトンたちは皆ダメージを受ける。わしのマジック・ミサイルで追撃。ハリオンがとどめを刺す。案外たいしたことない。わしらが強くなったのか?

囚われていた職人の奥さんと子どもたちを見つける。さびついた牢。鍵がかがっている。グレイが鍵開けの仕事に取り掛かろうとしゃがみ込む。後ろからバーラシュがどいていろと声をかける。おもむろに牢の柵をつかむと力任せに引っ張る。柵は根元から外れバラバラになる。なんなら壁も崩れかけている。バーラシュがやりすぎたという顔で振り返る。皆で苦笑する。顔が引きつった家族をそっと連れ出す。

洞窟内の財宝も気になるが、家族をファンダリンへ届けるのを優先する。イアルノはシルダーに引き渡す。詳しい話はシルダーが聞き出してくれるという。洞窟に戻る。もぬけの殻。いくばくかのゴールドと宝石、ファイアーボールの巻物、チャーム・パースンの巻物を入手。アイデンティファイの触媒に使う真珠と巻物をもらう。さらにイアルノの持っていたガラス杖、スタッフ・オブ・ディフェンスももらう。わしばかり得してるようで気が引けるがありがたくいただく。ポトンはワイン樽を担いでご機嫌だ。もうしたたかに酔っている。今夜は皆で祝杯じゃな。

シルダーは優秀な尋問役らしい。多くの情報を引き出している。黒蜘蛛と呼ばれるドラウ。波音の洞窟。豊富な鉱脈。呪文の鍛冶場。ウルモンが書いた、失われた鉱山についての書物。ファンデルヴァー協定。オークと邪悪な魔導師による破壊。ライト・ブリンガーという名のメイス。ラサンダー神による祝福。

情報が多い。ハリオンが丁寧に書きつけてくれている。何やら良からぬことを考えているダークエルフがいることだけは確かなようだ。グンドレンはこのややこしそうな状況に巻き込まれておるのか?魔法のアイテムを鍛えるという鍛冶場には興味がある。敬虔なラサンダーの信徒であるポトンもライト・ブリンガーが気になるようじゃ。

赤印組の排除を祝して祝杯を挙げる。皆で飲む酒はよい。夜更けに解散。宿で休む。

グンドレンの行方

翌朝。スタッフ・オブ・ディフェンスの魔力と同調することに成功。簡単な防御術を呼び出せるように。占いによる予見。目の前を飛び回る虫。謎の叫び声をあげる姿など。相変わらず曖昧な予兆。どのような役に立つものか。

シスター・ガラエルに会う。無事ポトンは信用されたようだ。バンシーのアガサに質問の答えを聞いてきて欲しいと頼まれる。伝説の魔導師ボージェントルの呪文書のありかについてらしい。わしも気になる。ぜひ読みたい。あわよくば書き写す時間も欲しい。彼女はハーパーの一員らしい。呪文書を探すなど少し怪しいと思っていたが、ハーパーならば信用してもよさそうか。アガサへの贈り物だという銀のくしを受け取る。

ともあれグンドレンを助けてやりたい。クラッグモー城の場所はまだ分かっていない。どこから探し始めるべきか。皆の意見は割れたが、ダイスで公平に決める。サンダーツリーの辺りで行方不明になっているというドルイドのレイドスから情報を得ることに。ドルイドは土地との結びつきが強い。この地には詳しいに違いない。森に生きる仲間として見過ごせないというのもある。

サンダーツリーが見えてくる。廃墟のようだ。本当にこんなところにドルイドがおるのか?そのとき耳をつんざくような轟音が鳴り響いた。ハリオンが青ざめた顔をして、ドラゴンだ、とつぶやくのが聞こえた。

この記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.


いいなと思ったら応援しよう!