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D&D ファンデルヴァー砕けたオベリスク(1) - ゼフの日誌

D&D 梅しゃんDM「ファンデルヴァー砕けたオベリスク」第1回セッション、ゼフ視点のリプレイです。D&D公式シナリオ「Phandelver and Below: The Shattered Obelisk」のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

届けもの

ファンダリンへ。グンドレンに頼まれて荷物を届けることになった。報酬も出すという。水くさいやつじゃ。一杯おごってくれればそれくらい引き受けてやるものを。しかし、ずいぶんと急いでいるようじゃった。何を運ばされておるのか。変なものでなければよいんじゃが。

先頭を歩くバーラシュが何かに気づいて馬車を止めた。前方で馬が2頭死んでいるという。黒い矢が突き立っている。何者かに襲われたようじゃ。周囲を警戒すると左右のしげみに気配がある。4匹ほどのゴブリンが顔を出していた。馬を襲った犯人じゃろう。わしらも襲われてはたまらん。戦う態勢を取った。

ゴブリンたちはちょこまかと動き回り狙いがつけにくい。ポトンがガイディング・ボルトとフェアリー・ファイアーを立て続けに使う。早く終わらせて飲みに行きたいのじゃろう。さすがにゴブリンの勢いが弱まる。その隙に武器持ちの仲間たちが次々とゴブリンを倒していく。あと1匹となった。ふと倒れている馬の鞍が目に留まる。見覚えのある鞍と地図入れ。これはグンドレンの物ではないか。あやつ何をやっているのか。ハリオンに最後のゴブリンを捕らえてくれるよう頼む。残ったのが自分だけと気づいたゴブリンは一目散に逃げ出した。しかし森はハリオンの領域。素早く先回りしたハリオンはゴブリンを打ち倒すとこれを縛り上げた。

生け捕りにしたゴブリンを叩き起こす。馬の持ち主のことを尋ねるがそう簡単には答えんか。バーラシュが刀を弄びながら、もの凄い形相で威圧する。よほど怖かったのか、聞いてもないことまで答え始めた。やはり暴力。暴力は全てを解決する。わしも怖い顔の練習でもしておこうかの。

ゴブリンから詳しい話を聞き出す。馬に乗っていた2人はグンドレンとシルダーに間違いなさそうじゃ。ゴブリンどもの隠れ家に連れて行ったという。隠れ家のゴブリンは20匹ほど。水をつかった罠もあるらしい。親分はクラーグというバグベア。数日前、グロール王という者が来てクラーグに命令をした。グンドレンを捕らえるようにと。では偶然襲われたのではなく、待ち伏せされたということか。グロール王のことは黒蜘蛛だの、ギザギバ族?だのと言っていたが何を指しているのか判然とせん。

あらかた情報は得た。皆で話し合い、まずはグンドレンを助けに行くこととなった。このゴブリンは、仕方ないのでとどめを刺していくことに。背中を襲われてはたまらんからの。小一時間の休憩を取る。傷の手当などを行い態勢を整える。

ゴブリンの隠れ家

ゴブリンから聞いたとおりに進む。洞窟が見える。あれがゴブリンの隠れ家じゃろう。中の様子を伺うため入り口に近づく。と、右のしげみで音がした。しまった、見張りがおったか。身軽な仲間たちがとっさに飛びかかる。素早く倒すことができた。中には何も伝わっておらんじゃろう。危なかった。

洞窟に侵入する。すぐ右の部屋にウルフが3匹ほどいる。干し肉を与えるとおとなしくなった。部屋の奥はたて穴になって上へつながっている。穴から落とされたらしいゴミが溜まっている。上にも部屋があるのじゃろう。バーラシュが力強く岩壁を登って上の様子を見てきた。かなり広い部屋になっているという。数体のゴブリンとバグベアがいるらしい。例のクラーグかもしれん。さっそくボスを見つけたようじゃな。ここから奇襲するのも手じゃが。わしにはこの岩壁を登る自信がない。皆と相談した結果、他の部屋の様子を確認しておくことに。

鎧の音もたてず、暗視で明かりもいらないハリオンとわしが探索組となる。直進した先には橋が見える。うっかりゴブリンと遭遇しそうなのでこれ以上は進まない。左に砂利敷きの脇道が見える。そちらに進む。かなり急な坂道になっている。ハリオンの重さでは砂利が崩れて登れるか怪しい。わしが単独で見に行くことに。小さい方がいいこともあるもんじゃ。

登りきったところに手頃な大岩を見つけた。ロープを結びつけ坂の下に放り投げる。これで他の者も登れるじゃろう。道は左右に別れている。慎重に左の道の様子を伺う。奥の部屋からゴブリンが複数いる気配がする。引き返し右の道も見る。その方向は洞窟を流れる川の上流にあたる。罠やゴブリンがいる可能性が高い。深入りせず引き返す。一旦戻り、全員で進むことに。

今度は皆がいる。戦闘になっても大丈夫じゃろう。ポトンがバーラシュの刀にライトをかける。松明がわりに刀をかかげ、先ほどの左奥の部屋に突入する。ゴブリンが6体ほど。一斉にこちらを振り向く。うめき声が聞こえ、見るとシルダーが息も絶え絶えで転がっている。一触即発じゃが、リーダーらしきゴブリンが前に出た。こいつには知性を感じる。話が通じそうじゃ。シルダーをこちらに寄越すよう交渉する。どうもボスのクラーグに不満があるらしい。クラーグを倒し、首を持ってくれば引き換えにシルダーを渡すという。断ればシルダーの喉はすぐに引き裂かれてしまうじゃろう。仕方なく要求を呑む。クラーグを倒さなければ。グンドレンはここには居ないらしい。グロール王の所に連れて行かれたようだ。厄介なことになってきたのう。

引き返し右の道を行く。橋が見えてきたあたりでゴゴゴと大きな音がした。大量の水が橋の下を流れて行く。これが例の水の罠じゃろう。やつらに気づかれたようじゃな。先の広場にはゴブリンが3体。お互い気づいているのでそのまま戦いとなる。バーラシュを先頭に武器持ちたちが突撃する。あっという間にゴブリンどもを蹴散らす。ゴブリン退治にも慣れてきたようじゃな。全員が無傷でクラーグの部屋へとたどり着いた。

クラーグとの対決

クラーグの他にゴブリンが2体とウルフが1匹。向こうもこちらに気づいている。ハリオンが素早く動きゴブリンを倒す。クラーグが不愉快そうに唸る。クラーグは猛烈な勢いでハリオンを攻撃する。かわしきれずハリオンは深い傷を負う。出血がひどい。立っているのもやっとのようじゃ。その時、黒い影がするりと飛び出す。グレイじゃ。グレイは隙だらけのクラーグに痛烈な一撃を叩き込む。急所に入ったようでクラーグはよろめいている。これだけ弱っていればアレが効くかもしれん。わしはスリープの呪文を唱える。クラーグに加えてウルフ、ゴブリンまでも巻き込み、全ての敵を眠りに落とすことに成功した。

クラーグをロープで拘束する。グンドレンの行方を聞いてみるが何も得るものがない。グロール王とやらに心酔しておる様子。こういう輩は生かしておいても仕方がない。とどめを刺し、首を落とす。部屋を捜索するといくばくかの金品とポーション・オブ・ヒーリングが見つかった。ありがたくいただくとしよう。学問には費用がかかるものでな。

クラーグの首とシルダーを無事に交換する。シルダーの衰弱がひどいようじゃ。とにもかくにもファンダリンへ向かう。ファンダリンに着き、バーセンといったか、そんな名前のよろずやに荷物を運ぶ。依頼の報酬として10gp。命を救った礼としてシルダーからも10gp渡された。ありがたくいただくとしよう。呪文には費用がかかるものでな。ファインド・ファミリアーの触媒でも買ってこようかの。

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