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D&D ファンデルヴァー砕けたオベリスク(9) - ゼフの日誌

D&D 梅しゃんDM「ファンデルヴァー砕けたオベリスク」第9回セッションのリプレイです。ノームのウィザード、ゼフが書いた日誌となっています。D&D公式シナリオ「Phandelver and Below: The Shattered Obelisk」のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

幸運の社

ゴブリンに襲撃されたという幸運の社の調査に向かう。社が破壊され無残な姿に。罰当たりなゴブリンどもめ。シスター・ガラエルと10歳ほどの少女が修復を試みている。この少女、タマラは襲撃時に居合わせており、ゴブリンたちが社を破壊したところを目撃したという。ゴブリンは社の一部である黒い石を持ち去ったようだ。まだ幼いというのに冷静で賢い子じゃな。怪我がなくてよかった。

現場を調べた結果、ルーン文字が書かれた斧を発見する。詳細は分からない。後でゴブリンの専門家であるグウィンに聞いてみよう。

仲間たちが社の修復を手伝う。わしは腰をやってしまうとかえって迷惑になるので離れたところで応援する。いくつか落石があり仲間がかすり傷を負う。シスターや少女でなくて良かった。

グウィンに会うため宿屋に戻る。グンドレンとヌンドロが休んでいる。大層感謝され、鉱山が復旧したら利益の10%をくれるという。まだ先の話だがそれまで生きていたなら、老後の収入として楽しみにしよう。

グウィンに会い、ルーン文字のことを尋ねる。どうやらドゥエルガルに関連したものらしい。東の方にドゥエルガルの休息地があった気がするという。調べておいてくれるとのこと。

鉱山取引所

買い物のため寄り道をした後、鉱山取引所へ。ここもゴブリンの襲撃を受けたという。建物が激しく損傷している。基礎の一部が欠けているため不安定になっているようだ。ギルドマスターのハリアが修復工事を監督している。修復の人員が多く行き来しており、落ち着いて話をする様子ではない。ハリオンとバーラシュが修復を手伝い、それから話を聞くことに。

基礎部分の欠けは幸運の石と呼ばれていた黒い石。名前の由来などは昔から伝わるもので詳しくは分からない。ゴブリン達は南の森の方へ逃げていったのを見たという。

酒場の黒い石、幸運の社の黒い石、鉱山取引所の黒い石。ゴブリンの目的は間違いなくこれらの黒い石だろう。その正体は不明だがどれも幸運と関連していることに気付く。しかし皮肉なことにその石のせいで建物は破壊されたりしている。建物の各所に埋め込まれていたというのも気になる。誰がどのような目的で設計したものか。歴史に詳しい者はいないだろうか。

ゴブリンのキャンプ

ともかくも我々はゴブリンを追って南の森へ。1時間ほど進みキャンプを発見する。そっと近づくとゴブリンが3体ほどいるのが見える。ルキシシッドがどうとか言っているのが聞こえてくる。なにやら不満があるらしい。

攻撃のタイミングを計りながら茂み沿いに近づく。うっかり小枝を踏んでしまい小さく音が鳴る。ゴブリンがこちらを振り向き、何かを叫んで武器を取る。こちらも戦闘の準備は出来ている。手加減する必要はないとばかりに、ポトンはファイアーボールを唱えて辺り一帯を焼き払う。炎が弱まった頃、バーラシュがすぐに駆け寄り2体を切り捨てる。我々の強さに圧倒されたか、残る1体は命乞いをする。知っていることを話すなら殺さないと約束し、ひとまずロープで縛りあげる。この場に留まっていると他のゴブリンが合流する可能性がある。ファンダリンに連れて行き尋問することに。

ゴブリンに詳しいグウィンに立ち会ってもらい尋問する。ルキシシッドは小さな部族のリーダーだったらしいが、今では大きな部隊を率いているようだ。しかも超能力を得て他のゴブリンにも分け与えているとか。ゴブリンの肌に刻まれている紋様がその証拠らしい。ルキシシッドは東にある鉱山の聖域にいるという。次の目的地はそこになりそうだ。

井戸の修復

保留していた井戸の調査を行う。ロープを垂らして井戸の底に降りる。わしとグレイ、ハリオンは手を滑らせてしまう。とっさにフェザーフォールを唱えて、わしとグレイはふわりと着地する。ハリオンは井戸の側壁を使い、自力で難なく降りてくる。

地下はひどい匂いが充満している。井戸がこんなに臭くて大丈夫なのだろうか。暗がりに大きな蠢く影。向こうもこちらに気づいたようだ。こいつは本で見たことがある。死肉喰らいのアティアグ。どうやら生きた獲物も好物らしい。ヌメヌメした体をくねらせて襲い掛かってくる。

ハリオンは拳を当てた時の感触を気味悪がっている。ならばとグレイがクロスボウを撃ち、敵の急所に深々と刺さる。痛みに身をよじりながらアティアグは触手を長く伸ばしポトンを掴んで捕らえる。そのまま掴んだポトンを振り回そうとしているが相手が悪い。意外な重さを扱いきれずによろめいている。バーラシュが太刀でとどめを差すとアティアグはぐったりと動かなくなりポトンの拘束を解いた。

応急処置を済ませたあと、せき止められていた地下水の水脈を修復する。これで井戸が使えるだろう。地上から呼ぶ声がある。グウィンだ。ドゥエルガルの休息地の場所が分かったという。東の鉱山跡にあるようだ。地下のこの道もそこに繋がっている可能性が高いが確証がない。道が明らかになっている地上から向かうことに。

捕らえたゴブリンの処遇を話し合う。ファンダリンの町長はすぐに殺せと言っているが、命は助けると約束したためハリオンとポトンが拒否する。わしなどはつい実利に走ってしまうが、信仰や秩序を尊重する姿は立派なものだ。東の鉱山に向かう我々にゴブリンを同行させ、町から遠く離れた地で解放してやった。ハリオンとポトンのためにも悪さをせずにいてくれることを願う。

ドゥエルガルの休息地

ドゥエルガルの休息地に到着。休息地と呼ばれる場所がどんな所かと思っていたが、立派な要塞じみている。正面には黒曜石の扉がそびえ立っている。毒の瘴気があたりを包むが体調を崩すほどではない。

扉に近づくと上からゴブリンに声を掛けられる。門番のようだ。他のゴブリンの救援要請のために来たとグレイがでまかせを喋っている。このゴブリンはあまり賢くはなさそうだ。すんなりと扉を開ける。

中はエントランスになっており、仕切り壁の向こうから話し声と金属の触れ合う音がする。なかなかに騒がしい。何をしているのかと回り込んで確認する。大勢のゴブリンたちが食事をしている。中には例の紋様が肌を覆うゴブリンもいる。予想外の数にたじろいでいると、目ざといゴブリンが我々に気づく。にわかに場が殺気立ち、問答する暇もなく戦いとなる。

食事の席に10体近く固まっているゴブリンの集団を見てポトンが歓声をあげる。意気軒昂とファイアーボールを唱える。大量のゴブリンを巻き込み大爆発を起こす。室内の家具とともにゴブリンの半数が吹き飛ぶ。満足そうなポトン。よく見ると瞳孔が開いている。覚えたての冒険者が罹患するというファイアーボール症候群じゃな。対処法はない。

だいぶ敵の数も減り、楽勝かと思われたがここから苦戦する。精神に直接作用する攻撃の数々。例の超能力と呼ばれるものだ。範囲攻撃もあり対処が難しい。そんな中、敵の不可視の力に掴まれ宙吊りにされてしまう。魔法は使えるのでそこは問題ないが、この高さから落とされては無傷では済むまい。今度はハリオンが浮かされ、入れ替わりにわしが落とされる。フェザーフォールで安全に着地する。

なんとか全てのゴブリンを倒す。やつらのこの強さは尋常ではない。いったい何が起きているのか。その目的は何なのか。研究のしがいがありそうじゃわい。

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