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D&D ファンデルヴァー砕けたオベリスク(8) - ゼフの日誌

D&D 梅しゃんDM「ファンデルヴァー砕けたオベリスク」第8回セッションのリプレイです。ノームのウィザード、ゼフが書いた日誌となっています。D&D公式シナリオ「Phandelver and Below: The Shattered Obelisk」のネタバレを含む可能性があります。ご注意ください。

黒蜘蛛との決戦

黒蜘蛛と呼ばれるドラウとの決戦に向かう。事前に相談して作戦を立ててみたが、バグベアが案内のために待機しており出鼻をくじかれる。いつも通りの出たとこ勝負じゃな。黒蜘蛛のいる広間に通される。

呪文の鍛冶場までの道は開けたかと首尾を尋ねる黒蜘蛛。やつの足元には傷ついたドワーフ、ヌンドロが転がっている。ヌンドロを救うためにここまで苦労してきたのだ。何としても彼を助けたい。呪文の鍛冶場を発見した証拠として、ポトンがライト・ブリンガーを掲げる。それを見た黒蜘蛛は満足そうに頷くと、もうお前たちに用はないと吐き捨て、明らかな敵意を持って呪文を唱えだす。こちらも最初からそのつもりだ。全員武器を取る。グレイとバーラシュが他にも敵が隠れていることに気づき皆に警告する。4体のジャイアント・スパイダーが音もなく現れ、黒蜘蛛を守るように展開する。

ハリオンが真っ先に駆け出す。ヌンドロの安全を確保するため単身スパイダーの間を抜けていく。ヌンドロを担ぎ上げようと手を伸ばす。その瞬間、ヌンドロはぐにゃりと形を変えドッペルゲンガーが現れる。罠か。ドッペルゲンガーはハリオンを不意打ちするが、ハリオンはその鍛え抜かれた反射神経で全て見切っている。

黒蜘蛛は暗闇呪文ダークネスを唱える。我々は魔法の闇に包まれる。ポトンが任せておけと叫ぶ。曙光。ラサンダーの威光が闇を振り払う。黒蜘蛛は苦々しい顔をしている。わしも魔法で対抗する。破砕呪文シャター。しかし黒蜘蛛が印を結ぶと編み上げた魔法をほどかれてしまう。呪文妨害カウンタースペルか。一筋縄ではいかぬようじゃ。ハリオンが先頭に立って敵の攻撃を引きつけ、華麗に受け流す。業を煮やしたかスパイダーは糸を吐き掛けてハリオンを拘束する。これは予見のうち。ハリオンはわしの指示に従って体をくねらせるとすぐに拘束から抜け出した。

ついに黒蜘蛛を追い詰め、首をはねる。黒蜘蛛の死体から鍵を見つける。鍵で隣の部屋を開ける。倒れているヌンドロ。本物か?……本物のようじゃ。まだ息がある。ポトンが応急手当を施す。めずらしくクレリックらしいことをしているのう。意識を回復したヌンドロを連れファンダリンへ。

ファンダリンの怪事件

ファンダリンに戻る。町長の家のあたりに人だかりが出来ている。なにやら不穏な空気。町民が集まり不平不満を口にしている。曰く、店や建物が壊された、赤印組の時よりもひどい、ゴブリンどもの仕業……。町の中で立て続けに事件が起きているらしい。顔をのぞかせた我々に町長がすがってくる。町民の不満が爆発しつつある中、有効な手立てがないという。4つの犯罪現場を調査した上で、解決して欲しいとのこと。まこと頼りにならぬ町長じゃな。愛着の湧き始めたファンダリンのためにも引き受けるしかあるまい。ヌンドロの手当を町長に頼み、すぐに調査を始める。

4つの犯罪現場のうち、まずは眠れる巨人亭に向かう。ポトンがどうしても酒場から調べたいとうるさいので仕方がない。巨人亭は建物が半壊している。中ではまだ営業を続けているらしい。たくましいものだ。ポトンは早速カウンターに陣取り、エールを頼みながらマスターにいろいろ尋ねている。なんでも小さな生き物の群れが建物を破壊していったという。数匹は暖炉の煙突から逃げたらしい。ポトン以外の皆は煙突を調べに行く。ポトンは別の店員のティーフリングからも話を聞いている。幸運をもたらず黒い石があったが盗まれたという。飲み物を出すときに黒い石に当てていたが、よく味が変になっていたとか。ポトンは確かめなくてはなどと自分に言い聞かせながらエールやはちみつ酒などを次々に飲み干して味を確かめている。いい口実が見つかって嬉しそうだ。

その時、煙突の上の方から甲高い叫び声が。バーラシュは煙突を上り、他の者は扉から外へ飛び出す。外へ出て屋根の上を見上げるとゴブリンが3体ほど、バーラシュと対峙している。やつらが事件の犯人だろう。たかがゴブリンと思い戦闘を開始するが思いのほか苦戦する。秘術系の魔法とは異なる体系の能力を持っているようだ。精神に直接作用する攻撃なども見せている。加速呪文ヘイストで屋根の上のバーラシュを強化する。太刀捌きが速くなり、まるで腕が3本あるように見える。どうにかゴブリンどもを撃退する。

ゴブリンどもは店から盗んだと思わしき物を入れた袋を持っている。店に返してやると感謝される。続いて井戸の調査に向かう。途中、グウィンなる女ドワーフに会う。なんでもゴブリンの研究家だという。ゴブリンによる大規模な犯罪は珍しいらしく調査に来たという。あまりにもタイミングよく現れたことでポトンは疑いの目を向けている。とは言え専門家の知識は貴重なので折に触れ調査に協力してもらうことに。

井戸へ。こちらもかなり派手に壊されている。散らばっている部品を並べ、頭の中で構造を再現してみる。どうやら足りない物がある。ウインチのドラム部分が行方不明となっているようだ。ゴブリンどもが持ち去ったか。何のために。ハリオンとグレイが井戸の底から音が聞こえると言っている。何か潜んでいるのか。疑問は増えるばかり。

皆で井戸を覗き込んでいるとハーフリングに声を掛けられる。ゴブリンが井戸を通って逃げて行ったのを見たと言う。井戸が拠点かどこかに繋がっているような話を聞いたとも。ひとまず他の事件現場を検証してからまた井戸に戻ってくることにする。

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