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首都封鎖日記(仮) 20-21日目

昨日、近所のスーパーは入場規制を始めたようだ。間隔を開けて並ぶ人たちで長蛇の列ができていた。そこは避け、ちょっと離れたいつも空いてるスーパーへ。ゆで卵をうまく作れない。何度やっても脳みそがはみ出したみたいになってしまう。つるっと剥けなかったりもする。

広州で感染者が増えてるのが気になる。第二波だろうか。アフリカ系住民の中でクラスターが発生し、彼らに対する差別も広がり、住居を追い出されたりもしているようだ。武漢にもアフリカ系住民はたくさんいる。去年武漢にいたときにカレーに使うスパイスでなかなか見つけられないものがあって、アフリカ系食堂にいた学生たちにスパイスを売ってるマーケットを知らないか聞いてみたことがある。口々にあっちにあるよ!と教えてくれた。学生も多いし、商売をしてる人もたくさんいる。武漢は街自体が学生で回っているような感じで、たくさんいる留学生に対して市民も慣れている。街の小さい商店に見たこともないような異国の輸入食材があったりして驚くことも多い。色んな人がいる状態をみんなが自然に受け入れているように感じる。歴史的なことで言えば、武漢と日本も色々あったのだけど、武漢にいてそのことで嫌な思いをしたことはほとんど無い。一度だけ道端の食堂でどこから来たのかと聞かれて、日本だと答えたときに怒りを露わにしたおじさんがいた。彼は友人たちに咎められながらも日本がしたことに対しての怒りを言葉にした。でも最後に、まあ飯はうまいから食って行け、と言われてその感情とビジネスを切り離している感じがさっぱりとしていて、それまでのことはなんだかどうでもよくなったのを覚えている。おじさんは実に美味しそうな炒め物を作っていた。
広州のようなことが武漢で起きていなければいいなと思う。あのアフリカンマーケットは無事だろうか。

今日は、現像に出さずに溜まっていたフィルムを整理した。とりあえず24本現像に送る。もう何年も前のもので何を撮ったのか全く覚えていないから楽しみだ。

一律10万円給付は外国人にも適用されるようでホッとする。これ以上失望はしたくない。日本の感染者数は、1万人を超えた。

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