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首都封鎖日記(仮) 17日目

昼過ぎにフォトグラファーの友人夫妻から連絡があった。日本に戻ってきてから連絡を取れていなかったが、久しぶりにPC越しだけど顔見て話せて楽しかった。産まれたばかりと思っていた子どもがもう喋っていて驚いた。話題はやっぱりコロナで、大小はあるけどみんな何かしらの影響を受けている。
小学校の同級生からも連絡があり、今日から保育園が休園になったらしい。2歳と4歳の子どもがいるのだが、2人の面倒を見ながらリモートワークって仕事になるのかしら、と言っていた。切実だ。近くに住んでいたら面倒をみてあげることもできるのだが、それも叶わない。
先日武漢の友人に、いま日本は学校が休みだけど会社は行かなきゃいけない所が多いと教えると、じゃあ子どもを会社に連れて行かなきゃね、と言われた。日本はほとんどの所は子どもを連れて行けないよ、と言うと驚いていた。そういうのはやっぱり中国は臨機応変で、子どもを連れてようが犬と一緒にいようが誰も気にしない。それで思い出したが、日本に来たばかりの頃、理由は忘れたが母の会社によく連れて行かれていた。今思えばただの平社員だった母になぜそんな自由が許されていたのかよくわからないが、二十数年以上も前のことなのでもっと寛大な時代だったのかもしれない。一人で手持ち無沙汰な私に母が買い与えたのは、当時セーラームーンが連載中の「なかよし」だった。それが漫画との出会いになった。

午後は買い物に出かけた。歩いていると、空き地をぼーっと眺めているおじいさんがいて、同じように眺めていたら話しかけられた。その土地は40坪で1億円もすることや裏にある自分の家も土地を売らないかと言われていることなどを教えてくれた。愛着があるから売らないけどね、と。風が強いねぇと言っておじいさんは立ち去った。

今日行ったスーパーは、レジが激混みで人と距離を取りたくても取れない状態だった。恐ろしいのでもうそこには行かない。安いスーパーほど混んでいる。東京のスーパーはもうどこも入場制限をするべきだと思う。

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