【キャンプ3日目】鹿に囲まれて
時:2021/2/18(木)夜
場所:水が飲めるせせらぎのある森の中
25年位前よく訪れていた場所に夜11時に到着
今日もおそらく氷点下で、ちらほら雪が舞い寒い。
キャンプ再開初日が春一番の突風で始まりで寒い日が続く。
しかし今日は、風があまりないので焚火をした。
夜の森は鹿や、猪の気配でいっぱい。
彼らはめったに夜いることのない人間に興味津々の様子。
ちょうど鹿の家族が水を飲みに来たところだったようで、珍入者のことを仲間に知らせるためなのか大きな声で鳴く。
しばらくはざわめきがあったがやっと落ち着いてきた。
ここは野生の王国だ。こんな夜なになぜ人間がいるんだ皆から思われているのがわかる。鳴き声で山中の動物がすでに自分のことを認識しているんだろうか?住宅街でサルが発見されたようなものか?
緊張してリラックスできない。
ここは人間かほとんど入らない山の深い場所。動物たちは動揺している様子だ。一目散に逃げるのではなく、ある程度の距離を置いてこちらを伺っている。その気配がビンビン感じられるので自分もすごく緊張する。
経験上こういう時は関心を示さないように振る舞うのが一番。危害を与えないことと彼らに興味がないことを行動で示すだけでいい。淡々とテントを設営し、火をおこし、湯を沸かす。
だんだん鹿が近づいてくる
5メートル位先の茂みに大きな鹿がいるのがわかる。自分に興味を持っているのか、いやおそらく代表して偵察に来ているんだろう。そしてもしも危害を及ぼしそうなら攻撃も辞さないという、群れのリーダーとしての責任感からなのか。いずれにしても動かずそこにいる。
動物は人間の感情を嗅覚で感じると聞いたことがある。また発する電磁波を感じる力を持っているという人もいる。自分には解らないが、中学・高校時代(ポインター)を飼っていて、何も言わなくても自分の気持ちを察してくれることは確信に近いものがあった。おそらく多くの人にも同じ経験があると思う。
心で話しかけてみる
突然驚かせてごめんなさい
私はこの豊かな森の中で過ごしたいんです。
まぶしいだろうけど寒いので焚火をするのを許してください。
何も攻撃的なことはしないので今日ここで眠らせてください。
私はこの森のことを知りたくて迷惑を承知でやってきました。
そして、もしもできる事なら君たちと仲良くなりたい。
それから、森もことを少しでも教えてほしいと思っています。
久しぶりに焚火を見ながら考えた
日付が変わるころ、やっと焚火が起きお湯を沸かしてコーヒーを飲む。暖かいコーヒーが身体に染みわたる。焚火を眺めながら近くの鹿に話しかける。
当然返事はないが、じっとそこにいる。自分には鹿の感情をかぎ分けることはできないが、自分の気持ちが何かの方法で彼(彼女?)に伝わりそして森の動物たちにも伝えてほしいと願いつつ。
すごく寒いが、さいわい燃やす木はたくさんある。寒いテントに入らないでずっと焚火の前にいたいくらいだ。焚火を見ていると今までの人生が暖かくよみがる。炎のスクリーンに意識が入り思わす涙か流れてた。そしてあと何年生きられるのだろうなどと考える。いつかお坊さんから「三世は一念に治まる」というお話を聞いたことがある。過去も未来もない。あるのは限りない今だけだということ。そうだ今日死んでもいい人生だったと思えるような生き方をしよう。実際は出来ないかもしれないが、やりきる気持ちをもとうと思った。
<昨日のこと>
この記事の翌日(2月19日)会社から帰宅し夕食後PCデスクに座ったまま寝てしまいキャンプに行けませんでした。3日間緊張と寒さでほとんど眠れず体力が消耗していたようです。今日は4月に一人暮らしを始める次男の新生活用品の購入。夕食(すき屋)して帰宅。このnoteを書きました。昨夜は十分睡取れたので今から同じ森にキャンプに行きます。明日は休みなので8時位に帰宅予定です。先日の鹿に会えるか今から楽しみです。
それではまた明日。