アフリカ、ザンビアでプロサッカー選手1シーズン目を終えて
2019年5月26日ザンビア北部ンドラ地方にて、プロサッカー選手として初めてのシーズンが幕を閉じました。
文字通り0から始まった8ヶ月間。
チーム探し、練習参加、トライアウト、契約、移籍、デビュー、降格。
単身でアフリカの大地に乗り込み、多くの方に支えていただきながらジェットコースターのような経験の連続でした。
契約が決まったかと思いきや「中国人に似てるから」という理由で白紙に戻されました。殴り合いや口論でチームメイトとぶつかることもありました。襲われそうになったときもありました。何人もの仲間が解雇、追放され、その都度新しい顔が増えました。
それでも泥臭く、狂ったように一日一日を噛み締めながら生き、小さい信頼を積み重ねる努力を続けました。
チームの誰よりも早くグランドへ集合し、誰よりも入念にアップを行い、トレーニングマッチではアフリカ各国の代表歴のある選手の誰よりもゴールを決め、誰よりも食事に細心の注意を払い、誰よりも身体のケアをしました。
それでも今シーズン公式戦18試合(出場資格有りの試合は10試合)通して出場したのは『4試合、のべ45分』にも届きません。グループ最下位、2部降格のチームで合わせて前半分の試合にも関われなかったのが今の僕の実力であり、事実です。
この事実を真摯に受け止め、しかし悲観することなく、大きな怪我なくシーズンを乗り切った自分をちょっとだけ誇りに思い、褒めてあげたいです。
また、FC MUZAから3年契約延長に加えピッチ外での活動も評価され、同チームU-17カテゴリーのヘッドコーチのオファーも提示していただきました。その他Zambia Super League所属の他チームからも複数のオファーをいただきました。公式戦にほとんど出場していない僕にとってはこの上なく有り難い話で正直ビックリしました。
しかし、これからの森下仁道はというと、6月からタンザニアとガーナに2ヶ月ずつ滞在した後日本へ帰国し、とりあえず大学を卒業しなければいけません。
残り4ヶ月の間でケニア、ルワンダやウガンダなどの国にも下見も兼ねてサッカーをしに回りたいなと現段階では考えています。
僕はまだ何も成し遂げていません。
しかしこのザンビアでの経験を通して、森下仁道にしかできない強烈なインパクトのある人生最大のプロジェクトに向けて何か少しヒントが得られた気がします。
幼稚な考えだと言われてもいい。
常にこの野心がおれの中で燃えたぎっています。
今シーズン応援ありがとうございました。ここまでやってこれたのは本当に皆様のお陰だと心底から思ってます。
そして引き続き森下仁道物語をお楽しみ下さい。よろしくお願い致します。
2019年6月3日
森下仁道