BPF2020年11月研究会「財務諸表から読み解くビジネスモデル」レポート
どうも。神宮司です。
中小企業診断士の志の高い若手メンバーを中心に立ち上げた研究会「BPF」
BPFはThe Breakthrough Platformの略です。
若い力を発揮して色んなことにチャレンジし「ブレークスルー」をどんどん生み出せるような、そんな「場=プラットフォーム」にしたいという思いで命名されました。
今月はメンバーの本薗さんに企画頂いた「財務諸表から読み解くビジネスモデル」です。現在、会計士資格取得に向け猛勉強されている中、今回の定例会をご担当頂きました~。
本薗さん、お忙しい中、どうも有難うございました。
それでは当日のアジェンダと私自身が感じた学びのポイントをまとめていきます。
ではいきますぞ~。
■ 財務諸表とは?
そもそも財務諸表と一口に言うけど、それらをきちんと説明するのって結構難しいですよね。
会社の成績や財政状態は結局は「数字」で表されます。
どんなに高尚な理念を掲げていても、どんなに素晴らしい商品を提供していても、それが数字に表れていなければ、会社としては成り立ちません。
前半では企業のP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)だけを見て、それがどの業界の企業にあたるのか、なぜ、そう思うのか、というディスカッションをしました。
頭では分かったつもりでいても、言語化できて初めて理解できたと言えます。財務はそれが如実に分かる分野ですね。(←自分への戒め)
【神宮司の学びポイント】
財務諸表の読み方は、診断士の勉強の時に嫌と言うほどやりました(やったつもりでした)が、他社を比較してみたり、業界毎に分析したりすることはほとんどありませんでした。業界毎に利益率や資産の効率性が全然違うことに、あらためて驚きました。業界が決まれば、だいたい儲けられる利益率ってきまっているのですね。そういう意味では新たにビジネスを始めたり投資したりする時、業界選びって結構(最も?!)大事です。
■財務諸表3つの視点
収益性、効率性、安全性の観点で見ていきました。
診断士の二次試験の事例4を思い出しますね~
財務の指標は色々あって、横文字を並べた小難しいものもありますが、結局はこの3つの観点から分析しているに過ぎません。
それぞれの切り口がどのような意味を示すのかを、本薗さんのご経験も含めてざっとおさらいしました。
【神宮司の学びポイント】
まずは利益率から!
色んな指標がありますが、やっぱりまずは各種利益率を比べるのがシンプルです。それを単月や単期でみるのではなく、通年や複数年で比べることで、その企業に稼ぐ力があるのかが理解できます。
また、決算期によっても企業間で大きな違いが見受けられました。
特に今年はコロナの影響で8月末決算の企業は、業績が悪化していました。
今年の外食産業の決算は軒並み厳しものになるのではないでしょうか。
■財務諸表の分析パターンとビジネスモデル
同じ業界の別の企業とを比較します。
冒頭述べた通り、業界によって利益率に差がでますので、まずは同じ業界で比較するのが効率的です。
今回はロイヤルホストを運営するロイヤルホールディングスとミラノ風ドリアが美味しいサイゼリヤの財務諸表を比較しました。
そこからこの2社がどのようなビジネスモデルでお金を稼ぎだしているのかを紐解いていきました。
【神宮司学びポイント】
財務諸表とビジネスモデルって一緒に考えることが結構少ないんですよね。
でもそれらを一緒に考えると、企業が何をやりたかったのか、何をやろうとしているのかが見えてきました。
ロイヤルホストの利益率はやっぱり高い!
お客さんもそれを分かっているはずだけど、それでもロイヤルホストにいくのは提供されるサービスとか雰囲気に「価値がある」と考えるからですよね。僕も特別な日とかちょっと贅沢したい日にはロイホに行きます!
ロイホはそういう「特別感」を演出しているのが財務諸表から読み取れました。
サイゼリヤは効率性がめっちゃ高い!
ロイホに比べて利益率は低いけれども、資産を効率よく運営しているのがサイゼリヤの特徴でした。各種の回転率も速いです。
またサイゼはクレジットカードは使わず「現金決済」にこだわっているというのが分かりました。だから売掛金がとっても少ないんです!
効率にこだわって、安くて美味し料理を提供するというサイゼの考え方が財務諸表から伝わってきました。
■別業界で比較
以下の業界から財務諸表を用いて各企業を分析。そこから読みとれるビジネスモデルをメンバー各自で行いました。
皆さんだったらどの企業を比較したいですか?
【神宮司の学びポイント】
実際にインターネットから各企業の決算短信をダウンロードし、エクセルファイルに記入していきます。
頭ではわかっているつもりでも、実際に手を動かすことで深い学びにつながりました。また如何に自分が中途半端な知識で今まで過ごしてきたかということが身につまされました(涙)
■まとめ
今回の記事では「財務諸表から読み解くビジネスモデル」のBPF2020年11月研究会レポートをお伝えしてきました!
如何だったでしょうか?
このようにBPFでは毎月第4土曜日にミーティングを開催。
メンバーが独自に作ったコンテンツを元に、ディスカッション中心にお互いの学びを深め、切磋琢磨しています。
ご興味のある方はいつでもお問合せ下さい。
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