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ペレニアルガーデン講座 第9回目(2025年1月16日実施
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2025年に年があらたまった最初の講座の日。もうすでに9回目となりました。
残すところこの会を含めて2回。写真は朝のサポーターミーティングの様子です。
今年度の講座では、2023年度ワークショップの参加者の中から講座をサポートしてくださる方を募集し、講座をサポートしていただいています。
サポーターさんのおかげで室内からガーデンの移動や話し合い、実習がとてもスムーズに運びます。皆さんとても熱心に真面目に取り組んでくださいます。サポーターさんとして講座に参加すると運営サイドの目線が加わり、組織運営やコーディネーターとしての立ち位置なども感じていただくことができるのではないかと思います。
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花言葉は「希望」「慰め」「ありがとう」
さて、この日のメニューは、切り戻し(カットバック)と球根植え。
ヨーロッパなどでは、1月下旬や2月に行う切り戻しを「スプリングカットバック」と言ったりします。東京はまだ大寒前で、本格的寒さがまだこれから予測される時期です。とはいえ、気の早い球根たちは一部芽吹き、咲き始めているものも。また、倒れ込んでしまい、取り除きたい冬枯れの植物もいっぱいです。
一方、日本人の感性では、年末に枯れたものは整理して・・・としたいところですが、冬枯れも美しいペレニアルガーデンも見ていただきたいという思いもあり、時期を決めるのが悩ましいところがあります。
いずれにしても、それぞれのガーデンの状況に合わせて行うので良いのではないかと思います。神代植物公園の宿根草園の今年のカットバックは、1月中旬となりました。
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切り戻しのレクチャーはこの講座では、4回目です。毎回季節ごとの目的とやり方が変わり、その時期の目的を頭に入れて作業することで、最終の目標が共有できます。目標が明確になるとバラバラの作業になりません。そしてその結果、全員のチカラを集結でき、最短の時間で質の高い仕上がりに到達することができます。大勢で作業する時には、このように共通の認識を共有することを一つのやり方として、実践しています。
そして、移動する前に、作業する場所と合同班が決まったら、全員で役割分担、作業内容の確認をします。
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宿根草園に着いたら、現状の把握とやることの整理のために、ガーデンツアーを行います。各班の記録係さんは、作業シートの記載が大事な仕事。この記録が来年の同時期の作業の参考資料になることもあります。
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切る時は、次の芽がどこにあるのかを確認してみて・・・と、お伝えした直後に発見のが次の写真。
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セダム’オータムジョイ’の新芽に「可愛い!」と感嘆の声が😍まさに萌え〜❤️ ガーデンツアーを経て、各自やることが明確になったら、エリアに分かれて、作業開始です。
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前半作業が終了したら、いつものティータイム。この時間がホッとする大切な時間です。
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そして、切り戻し中の枯れた植物の中から現れたのはカマキリの卵❣️
講座で学んだ「生物多様性」を実感した瞬間です。カマキリやクモ、テントウムシは肉食昆虫。これらが見つかるということは、この宿根草園には、カマキリなどのエサになるような草食昆虫がたくさん集まっているということになります。
このエリアの生態系の一部を垣間見ることができました。
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休憩後は、マルチングの実践。刈った植物を適当に切り刻み、植物の株元や地面にマルチングをすることで、寒さよけや暑さよけ、照り返し防止、土壌微生物の活性化などの効果を期待することができます。また、ゴミにすることなく場内で処理できるメリットも。
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そして、昨年度植えられなかったエリアに球根を植えます。
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昨年度から参加している人にとっては、球根植えは3回目。だいぶ慣れてきました。
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球根の植え付け後は、すでに球根が植えてあるエリアの切り戻し。
宿根草園はとても広いのですが、大勢でやるとサクサク作業が進みます。
予定の終了時間を確認しつつ、作業終了。
達成感を味わいました。
午後は、有志の皆様に集まっていただき、少し残った切り戻しと球根の補植。
翌日の予備日を使うことなく、暗くなる前に全ての作業が終了しました。
宿根草園の春への準備完了!
ご参加の皆様の成長ぶりが素晴らしい!!
さらなる達成感を共有し、解散しました。
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次回は3月。今年度の最後になります。
いろんな球根が花開く季節です。
文責:三浦香澄