ペレニアルガーデン講座 第4回(2024年8月6日)
連日35度を超える酷暑が続く夏。暑さにも負けず9時過ぎから参加者が
次々と集まってきました。
昨年の講座から引き続き受講されているサポーターの皆さんには、
班活動がスムースに行われるよう、移動の誘導などのお手伝いをいただいてます。
9時半ぴったりに講座スタート。先月と同様、今回も猛暑が予想されたので、まずはガーデンのお手入れから始めました。
外に出る前に、室内でお手入れのポイントについて説明。
前回のお手入れで口頭で説明した内容を、スライドで写真を交えながら、
「次の花芽を確認し、どの位置で切ったら姿が整うのかを判断し、花芽のすぐ上で切り戻す」
「地際から切っても良いもの」
「地際から切らず高さ調整をするもの」
「この時期に切ると次に花が咲かなくなるので、切ってはいけないもの」
など、ガーデンを美しく保ちながら、長く咲かせる切り戻しのコツを
具体的な写真をとともに解説がありました。
今回も「ガーデンを美しくすること」を目標に、宿根草園に移動。
宿根草園では、まずは水分補給をしてから、現状を把握するためのガーデンツアーからスタート。前回のお手入れ後の経過観察として、キャットミントを見比べました。大胆に切り戻したものと、躊躇しながら切り戻ししたものの比較ができ、
思いっきり切り戻ししても、たった1ヶ月でこんもり成長する植物もあることを、受講生もあらためて実感できたようでした。
また、元々の土壌が良質であったことや、ゲリラ豪雨による水のお陰(?)で
植物が予想より大きく育ち過ぎてしまったため、7月の講座の後にスタッフがお手入れに入ったことの説明と、その後のガーデンの様子についても解説しました。
今回のお手入れも2回のステップに分けて行いました。
ステップ1は、選択的除草です。
・大きく育ってしまうメヒシバやエノコログサ
・植えた植物に覆い被さってしまうヤブガラシのツル植物
を抜き取りました。
ステップ2は、植物を決めての切り戻しです。
アガスターシェの切り戻しを行いたかったものの、様々なハチが飛び交っていたため、今回はハチの食事を優先して、アガスターシェは切り戻しをせず、バーベナ・ボナリエンシス、エキナセア、ミソハギをターゲットに切り戻しを行いました。
各班毎にエリアを決め、作業シートにその日の作業内容を記入してから
お手入れをスタート。
前回より迷いなくお手入れが進み、また、現在咲いている植物に
花名札をつけて、お手入れは終了しました。
室内に戻ってからは、水分補給をして、身体を冷やしながら、前回の講座の振り返りと質問に対する回答が行われました。
そして「花壇のデザイン」についてのレクチャー。
多くの人が関わるコミュニティガーデンでは、関わるきっかけを作りだす
植物選びが大切であること。例えば、切り戻した花や葉でハーブティを楽しんだり、クラフト作りをしたり、様々な生き物を観察できる場所として、子供達の教育に役立てるための植物選びをすること。
また、植物の知識に差があっても誰もが関われる花壇にするために、
簡単にお手入れができるようなゾーニングを考えることが大切である。
などの植物選びやゾーニングに関する考え方の話がありました。
植物が成長した姿をイメージして、それらを組み合わせることが花壇デザインであり、絵が描けなくても、植物の知識に差があっても、だれでも 色や形の組み合わせができるよう、簡単なパーツを組み合わせて、花壇デザインにチャレンジ。
そして最後は「生物多様性」についてのレクチャー。
生物多様性とは、地球上に生き物が誕生してから約40億年という長い歴史の中で、多様な生物が生まれ、全てが直接的に、間接的に支えあって生きていること。
実は私たちが取り組んでいるペレニアルガーデンは、多様な花を季節それぞれに咲かせるという側面を持ち、生き物たちの蜜源や食草となって、たくさんの小さな命を支える場所であること。ペレニアルガーデンからまちのあちらこちらに花のある場所が染み出していくことにより、街全体の生物多様性の豊かさに寄与し、しいては、地球の環境へも繋がっているんだよ、などの話がありました。
今回も盛りだくさん内容の講座で、暑い中、熱い受講生と一緒の3時間はあっという間に過ぎてしまいました🎶
次回9月は少しは涼しくなっていることを祈ってます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?