ペレニアルガーデン講座 第3回 2024年7月9日
前日までの猛暑が落ち着き、薄曇りの朝。
早くも講座は第3回目を迎え、9時過ぎから参加者が集まりだしました。
初めて参加するサポーターさんもいらして、自己紹介方々、和気藹々と会話が弾みます。回を重ねるごとに、参加者同士、班ごとののコミュニティが出来てきたようです。
この日は、見学と取材が入りました。
見学は、神代植物公園の入り口で展開されている東京パークガーデンアワードで5名に選ばれたうちの二組3名のガーデナーの方々。
福岡県からいらしている藤井さんと徳久さん。そして京都府からいらしてる吉野さんです。お手入れの合間にいらして、講座開始前に、自己紹介をしていただきました。
取材は、マルモ出版の「マイガーデン」です。
この日は猛暑が予想されましたので、まずはガーデンでのお手入れからスタートします。最初に、この時期のお手入れのポイントについて、説明がありました。
「皆さん、お手入れの目的、目標、目的はなんですか?」
「目的はガーデンを美しくすることです。作業する皆さんが同じ目的、目標を持つことが大事です。」
この日に行う作業は、具体的には、「切り戻し」と「枝透かし」。
この時期は旺盛に育った植物が一部倒れ込んできます。支柱を使ったりせず、どうしたら、倒れてくる植物を自立させて、整わせるのか等の説明がありました。
ガーデンの美しさを保ちつつ、「切り戻し」や「枝透かし」をするのは、難しい作業ですが、「ガーデンを美しくすること」同じ目的、目標を持ち、ガーデンに移動します。移動前に熱中症予防のため、塩タブレットが配布されました。
宿根草園に集合したら、最初に現状を把握するガーデンツアーから始まります。
植物会館での説明に加え、実際の植物を用いて、実践の説明がありました。
植えてある場所や隣り合った植物とどう絡み合っているのか、それぞれの植物で姿や形、生育具合が異なります。それらを見極めて、どのように作業するのか判断することが大事です。
実践の説明とデモンストレーション後に、各班に割り当てられた場所に対して、どのようなお手入れをするのかを班ごとに相談し、作業内容を作業シートに書き込みます。作業シートを記入することで、限られた時間の中で、何を、どのようにするのかなど、目指すべき目標をみんなで共有できますし、大切な道具の管理でき、紛失を防げます。また、それぞれに役割を持つことで、スムーズに動くことができるようになります。
そして・・・いよいよ作業開始です。
皆さん、迷いながらもハサミを入れていきます。
作業シートの感想を拝見すると、作業時の皆さんの様子がわかります。
・切る場所が難しかった。
・これ!と花を決めて切るのが良かった。
・見極めが難しい。
・切りすぎではないか?
・体を動かして、皆で作業し、スッキリ。
・最初と終わった後の風景が違って見えた。
・蜂がとても多かった。
・ガーデン全体で高さとバランスを考える
・・・などなど
説明、作業含めて、30分したら休憩をとります。真夏の作業時は、こまめに休憩を取ることも大事です。給水しつつ、移動時に配布された塩タブレットを口にし、ホッと一息。
休憩後は、リフレッシュしてもうひと頑張りです。
この日は思いの外、暑くはありませんでしたが、それでも空調の効いた室内に入るとホッとします。そして、熱った体を冷やす冷たい梅ジュースが配られました。
後半は、前回の振り返りとアンケートの質問への回答。
その際、使いやすい道具(カマ)の紹介もありました。
そして、植物を育てる上で、一番大事な土のお話です。土の役割、根が育ちやすい土とは?土壌を作る生き物の話などなど・・・地上・地下共に生物多様性を豊かにする土のお話は、皆さんにとって新たな発見もあったようです。
このプロジェクトでは、市民協働で作り上げていくという目的があります。そのためには、「みんなで考えて、みんなで作り、みんなが楽しめる」コミュニティガーデンについての学びもあります。前回紹介しきれなかった事例や受講生が関わっているコミュニティガーデン事例の紹介がありました。
公園の改修に伴い作られた街中の小さな公園、福祉施設の庭、小学校での事例などを受講生の皆様が紹介してくださいました。
皆様が関わっている素敵な活動を知ることができ、コミュニティガーデンがより身近になりました。
第3回目も盛りだくさんの3時間でした。
暑い中、お疲れ様でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?