ブルーアーカイブ第二回開発者トーク(2)

イム・ジョンギュ(D)
ファン・インチョル(G企画P)
オ・ヒョンソク(シナリオチーム副チーム長)
キム・グッキ(2Dキャラチーム長 )
ソン・ジウォン(アート室副チーム長)

イム・ジョンギュ:次のコーナーは新規学生紹介であります。最初に紹介する新規学生はノアです。

(キャラ紹介省略)

オ・ヒョンソク:オープニングPVで多く見受け出来たのもあり親しんでいた学生がいよいよ追加されましたが、ノアはオープニングPVでユウカの側で詩集を読んでいる姿で登場し多くの先生から注目されていたキャラです。ユウカの友達であり同じくセミナーの幹部なので今になってはキャラクター性の強いユウカのパートナー役割を任される事になりどのような性格に設定するが悩みました。
先ず、二人が会話をするときは会話が止まらず愉快に続くように、良く漫才で言う「ツッコミ」を入れられるような「ボケ」のポジションを意図し、ユウカは計算的で合理を重視する反面、ノアは融通が効いて感性的な面も持っているのでその方面から衝突するように意図しました。

キム・グッキ:たが、僕が感じるにはシナリオ上では反対に描写される事が多かった気がします。むしろユウカの方が感情的でノアの方が理性的だった姿が多かったと思います。

オ・ヒョンソク:はい。その通りです。ユウカが実は凄く理性を志向するみたいにあ「完璧」とか「計算」とかそういう言葉を使いますが、実は誰より感性的な事のように、ノアも感性を志向するように見えて実は理性的なキャラクターです。
このように二人が追求する方向と実際の姿は違うのでお互い補完しながらシナジーを出しているように考えました。

キム・グッキ:次にデザインの説明を簡単にまとめます。
ノアの初期試案になりますが、ノアはユウカと共にプロトタイプからミレニアムデザイン基礎、ベースになっていたキャラクターです。現在の試案は18年度に作業したイメージなのでノアも長年の年月を経て先生達の側に来たキャラクターになりますね。
他のミレニアムのキャラクター達も各自の個性がありますが、制服ベースのデザインが使われた細かいディテールはユウカとノア二人のキャラクターをベースに参考したと言えます。

初期にはミレニアムの科学技術を説明する為にレールガンを持っていましたが、書紀と言う設定と真っ先にアップデートされたアリスとの個性を尊重する為に武器を拳銃に変更する事になりました。

ファン・インチョル:変更されたノアの銃器デザインが独特ですね。これが拳銃であっていますか?

イム・ジョンギュ:それは結構モメる話題でしで・・・(笑)

オ・ヒョンソク:そこに対しては僕から説明します。このノアが使う書記の採決はコンバージョン・キットと言いまして拳銃にキットを付着してサブマシンガンのように扱えるモノなので、これは拳銃とも言えるかサブマシンガンとして分類するかは内部のミリオタの間で結構論争になっております。
結局、色んな事情も合わさりハンドガンとして決定されました。でも個人的な意見を述べるとキット付きのハンドガンはサブマシンガンではないかと個人的には主張したいのであります。

イム・ジョンギュ:そうですね。ハンドガンでは無くsmgだと思えばそれはsmgだからですね・・・

オ・ヒョンソク:その通りです。

イム・ジョンギュ:この独特な銃も東京マルイとのコラボーによりデザインを提供されたモノですが、我々のスタジオでもモデルガンを持った方々が結構ありますよね?

オ・ヒョンソク:僕もマルイのコルトマグナムを一丁持っております。

ファン・インチョル:気を付けないと・・・

オ・ヒョンソク:いやいや、人に向けて打ったりはしません。



キム・グッキ:先話した通り武器変更を考慮しないといけなかったノアを東京マルイとのコラボーに進行する事になりまして、だから東京マルイから用意されてくださった銃器をノアに適用する事になりました。
イラストを注意して見ると英文で東京マルイと書いている事が分かります。

ソン・ジウォン:見ると多様なラインで構成されたデザインがミレニアムの未来的なコンセプトと合わさる良い銃器だと思います。
プロフェッショナルなイメージの少女らいく戦場でも余裕を持ち弱点を分析し戦闘をする演出を加えました。
ブルーアーカイブはミリタリーファンの皆さんも愛してくれていますので、銃器を上手に扱う姿を入れる為色んな資料を参照してスタジオ内のミリオタの方々に考証を貰いました。

イム・ジョンギュ:もしかして、ノアのメモリアルロビーはどのように構成しましたか?



キム・グッキ:ノアのメモリアルロビーイラストを見ますと、先生と一緒にガラスに向けて対話を交わすのでアートに反射体でキャラクターが映る挑戦をする事になりました。
最初の事は全部ではなくても反射のイメージを一部反転して使えるのは可能では?と思った予想とは裏腹に反転で処理出来る部分が一つもない事が分かりました。
なので担当者と共に凄く戸惑った記憶がありました。
これが角度がちょっとでもズレると恐ろしい事に窓の向こうの違う世界のノアが誕生する事があり、ガラス窓の正確な角度のノアを表現する為、担当者の苦労、と書いて苦痛と読める事がありました。
結局一つ一つ心血を注いて二人のノアを描いた記憶があります。

それと共に、2Dアニメーションチームから作業したセッティングデータも持って来ましたが

イラストの工数の2倍以上の工数で窓の向こうの動きを表現してくれました。そして雨の表現もミサキから適用していたイメージをまたデベロップしてエフェクトチームが見事に適用してくれました。

ノアのメモリアルロビーは数多くのノウハウと努力の産物だとも言えます。

イム・ジョンギュ:モーション演出側はいかがでしたか?

ソン・ジウォン:無邪気さあるノアをアニメチームから逃さず上手く表現してくれまして、一番面白かった作業はカフェモーションの演出作業の時だったらしいです。自分のノートを隠しながら自然に指を使うモーション、それを上手く表現してくれました。
そして、先説明した通りノアはユウカの一番親しい友だちでもあります。なので担当者もこの部分が重要だと思ってくれまして、

服の色味が逆だと言う事でポーズは似ているが銃器と物を逆に持っている事とか勝利モーションを組み合わせてみたとかディテールに気を付けておりました。

イム・ジョンギュ:こんなに多くの皆さんが気を付けてくださったキャラだったからかユウカとのフェアキャラクターとして話題になり嬉しかったです。

(3)に続く

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