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『鎌倉遺文』で史料収集をする
先日図書館で『鎌倉遺文』古文書編第30巻を借りてきました。
学生時代必要な史料はコピーして読み解いていましたが、それはかなり前の話。
京都から戻ってくるときに持ち帰ったはずですが、今すぐに出して見ることは出来ない。
あらためて史料収集をすることにしました。
『鎌倉遺文』は鎌倉時代の古文書を網羅した研究には必須の史料集です。
全巻揃えることはさすがに素人歴史家には無理なので、必要な史料を図書館で借りて見るしかない。
ただ図書館ではどの巻が何番から何番までか、どの年代かが実際に手にして見ないとわからない。
しかも書庫にある本なのでお願いして出してもらわないといけない。
大学図書館のようにすぐに手に出来るわけではないからかなり不便です。
でもそれは我慢して史料収集に励みます。
何のあてもなく借りてみた30巻ですがかなりの収穫がありました。
この巻の年は後宇多上皇の出家の時期で譲状案がありました。
これは大覚寺統の所領の相続過程を見るための貴重な史料です。
もちろんこの史料だけでは不充分なので残りの史料集からも史料収集せねばなりません。
いずれ記事の形に出来ることを目標に読み解いていきたいと思います。
古文書は何かを語る貴重な史料です。
今我々が目にすることが出来る古文書には本来は伝来するはずがなかったものも含まれます。
何らかの形で今の時代まで残ったもの。
これはある意味奇跡的なことなのかもしれません。
その古文書によってある事実が語られる。
今年織田信長の書状が見つかりましたがこの書状も重大な事実をしっかり語っていました。
まだまだわからないことはたくさんある。
知的好奇心を満たすために古文書を読んで鎌倉時代に触れたいと思います。