先人たちの研究に触れる
大学で学んでいる時は自分の研究の周辺の本や論文を読むことが多いです。
あまり関係のない時代の研究者の本や論文を読むことはほぼなかった。そんな時間がないと言って触れなかった気がします。
そんな私ですが研究者には興味があり名前だけは憶えていました。
普通の歴史好きになってもう数十年。
京都から地元に戻って以降、今まで閉めていた自分の本に対する扉を一気に開く決断をして以降、ひたすら本を収集する日々が始まりました。
作家にはそれぞれ文体が当然あり、当然読みやすい文と難解な文が存在します。
これは学者も同じ。すごく読みやすい文章もなかなかな文章もある。
書き手の文に身を任せていくのが一番。
その違いを味わうのが実は楽しみなのです。
吉川弘文館のシリーズに「読みなおす日本史」があります。
過去の書籍を違う形で現在によみがえらせるシリーズで(吉川弘文館で刊行されていない本が多い)、その書籍の価値を再評価し今の時代によみがえらせるという素晴らしく良い企画です。
私はこのシリーズの新刊をある時期からすべて購入しています。
毎月1冊ずつ刊行なのでそんなに苦になることはありません。
今までそういう書籍が出ていたことを知らなかった昔の先人の本が、今この時代に購入して読むことが出来る。
本当にありがとう吉川弘文館さん!
安田元久先生・小川信先生・石井良助先生・林屋辰三郎先生・豊田武先生・荻野三七彦先生・笠原一男先生・太田博太郎先生・平岡定海先生・川瀬一馬先生
まだまだ書ききれない研究者の先人たちがいます。
先人たちの書かれた本が読める幸せを感じて、これからもさらに魅力的な本がよみがえることを期待して今日も読書に励みます。