劇団文化座公演「しゃぼん玉」観劇
2024年7月26日(金)下関市民劇場の例会に行ってきました。
乃南アサ原作 西川信廣演出 斉藤祐一作
劇団文化座
しゃぼん玉
人は犯した罪をいつまで背負い続けなければならないのか。
大きなテーマの舞台であったが伊豆見役の藤原さんとスマ役の佐々木愛さんの演技に、時間を忘れて引き込まれていった。
先ほどの劇団民藝でも記事で触れたが、やはりどこの劇団も役者がそれぞれ上手い。
椎葉村のおばさんたちもコミカルだし、翔人に人としての生き方を教えるシゲ爺役の青木和宣さんも渋くてカッコ良かった。
舞台は一人だけが抜群に上手くても成り立たない。役者それぞれが上手に調和して初めていい舞台が築かれる。
演出家の腕の見せ所なわけだが程よい加減があるこの舞台、観ていてずっと心地よかった。
実は文化座は昨年11月の「炎の人」でも下関に来ている。
その時は翔人役の藤原さんがゴッホを演じた。
彼は「炎の人」と以前の「旅立つ家族」での演技から第58回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞したばかりで(昨年下関に例会で来られた後に受賞)、今回はまさに凱旋公演のような例会になった。
「旅立つ家族」も2019年7月に例会でお迎えしており、藤原さんのファンがすでにこの頃から女性を中心に今もたくさん下関市民劇場にはいる。
例会でお迎えする役者がさらに成長して再びお迎えできる喜び。これ以上に嬉しいことはない。
舞台終わりに盛大な拍手でカーテンコールがものすごいことになったのも、いい舞台が観れた喜びと感謝を伝えたい気持ちの表れであった。
例会は年に6回なので同じ劇団が再び下関に来るにはしばらく時間がかかる。気長にさらに成長した姿を観る日を楽しみに、観劇ライフをこれからも充実させていきたいとあらためて思った金曜日の夜であった。
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