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海外ミステリー本感想8「ミスコン女王が殺された」


早速2作目を読んだ

    ジャナ・デリオン著
    ミスコン女王が殺された
       東京創元社

今度こそ計画通りに静かに暮らそうとしたCIA秘密工作員フォーチュンの決意は、あっさりくじかれる。
ハリウッドに行った元ミスコン女王パンジーが町に帰還したのだ。札つきのお騒がせ女と対面するなり、フォーチュンは大衝突をしてしまう。その後、パンジーが殺され、疑われたフォーチュンは地元婦人会の老婦人コンビと真犯人捜しに乗り出すが、そのせいで町には再び大混乱が!

あらすじより

『ワニの町へ来たスパイ』で開幕したワニ町シリーズの2作目を、すぐに購入して今回読んだ。
シリーズ物を連続して読むことはなかなかないがこのシリーズは楽しくてその自分の決まりを思わず破ってしまった。

今回も読みごたえ十分な内容でこの3人のどたばたな真犯人捜しは飽きさせない。映像化すれば面白いと思うようなアクションシーンもある。それによってスピード感がある展開が読者の心をつかむと思う。

読み終わって表紙の絵を見て3人の姿を思い浮かべて笑ってしまった。こんな老婦人があんな感じにと思うだけで楽しい。どういうことかは是非読んで確認して欲しい。

シリーズ物は1作目がかなりの出来であることが多いから2作目以降の作品の質が重要であると思う。今回の作品はフォーチュン自身が容疑者にされたので張り切って真犯人捜しが出来ないという制約がかかる(それでも動くけど)。それゆえ前半は1作目よりは疾走感が欠けるかもしれない。
でも中盤以降はワニ町シリーズの本領発揮の展開の連続で読者の心を離さない。
最後までどうなるかわからない展開を楽しみながら一気に読んだ。3作目も購入しているので次には読まないけれど今年中に読もうとは思っている。


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