京都芝外回り1400mの改修前後における逃げ先行穴について
プロフィールに書いている通り、私は主に中央競馬の短距離戦をメインに予想・馬券購入をしています。その中でも特に先行馬を基本として馬券を組み立てることが多いのですが、先行馬に関連して気になったことがあったのでこのエントリを立ち上げました。
先に言っておくといい結果が見つかったわけではないのであくまで供養のためといったところです。
京都競馬場が改修されて2023年4月から再開しました。スタンドや施設の大幅な改修が実施されましたが、コースにも一部改修が加えられており、その1つに以下のものがあります。
「芝外回りの4コーナーのカーブを緩くした」
【参考】
この改修が行われた理由については騎手サイドから「カーブが急なため、外に張り出す内の馬と内に寄せてくる外の馬がせめぎ合い危ない」という趣旨の打診がされたのが要因のようです。以下書籍の冒頭で川田騎手も概要について話しています(余談ですが内容は面白いのでぜひ一読を)。
馬場のすべて教えます2~JRA全コース徹底解説 著 小島友実
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一方ここからは私の話ですが、改修後の外回り芝1400mのレースを予想しながら1年ぐらい経ち感じたことがありました。それは「人気薄の先行馬が残れない?」という疑問です。
改修前の京都外回り芝1400mは、個人的な印象としてとにかく逃げや先行の穴馬を狙い続ければお釣りが来るという条件で、実際何回か美味しい配当を手にしたことがありました。ところが改修後は展開有利に見える逃げ先行馬が馬券内に残れないレースを見る印象が強くなりました。
印象だけではなんの根拠にもならないので少し調べてみました。
基準は「人気薄の逃げ先行馬がどのくらい馬券内に入ったか」とするため以下としました。
○対象馬の条件
・3コーナーおよび4コーナー3番手以内(4コーナー順位だけだとまくりも含まれるため)
・単勝10倍以上(ここは基準分かれそうですがオッズ優先としました)
として、
改修前:2018年1月〜2020年10月
改修後:2023年4月〜2024年6月
の京都外回り芝1400mの対象馬が絡んだレースと馬、および人気を調べました。
結果は数値上では明確な違いを見つけることはできませんでした。
サンプルが少ないため(20R強)、これだけで結論を出すのは難しかったかもしれません。ただ少なくともこの結果は説得力を与えられないレベルかと思われます。しかし、個別に対象馬を見ていくと気になるところがあります。
改修後の対象馬は1勝クラスの割合が増えています
2024年は10-12月シーズンもあるためどうなるかは分かりませんが、改修前は2勝クラス以上でも満遍なく対象馬がいたのに対し、改修後は数を減らし、1勝クラスの割合が増えています。
これについては仮説でしかないですが以下のように考えることができないかと思っています。
【仮説①】
改修前までは急カーブというコース特性で差し馬の脚力が減らされており、上のクラスでも先行馬が粘り切ることができた。ところがコース改修によりカーブが緩くなり、差し馬の脚力が高い上のクラスでは通用しなくなってきた。
【仮説②】
コース改修後も差し馬の脚力が比較的低いと思われる1勝クラスでは位置取りの差で対抗できる。そのため、1勝クラスでは比較的先行馬が粘り切ることができている。
この仮説をベースにして今後京都外回り1400mは以下の作戦で行く予定です。
○2勝クラス以上は人気薄の先行馬は積極的に買わない
○人気薄の先行馬を積極的に買うなら1勝クラス、2勝クラス以上は雨馬場
繰り返しですがまだサンプルが少なく、向こう2,3年でどういう結論になるかはまだ分かりません。ただ私としては良く予想をする条件だけに、1つの作戦として考えておきたいところです。
【対象馬リスト】
※2019年までは1勝クラス→500万下、2勝クラス→1000万下、3勝クラス→1600万下