21時まではMOSバーガーから出ちゃだめ
「週に110時間ということは、9時に出社するだろ、そして深夜2時まで仕事する。それを平日5日間。あとは土日に12時間ずつ働くと110時間だ」
「渋谷ではたらく社長の告白」という本を読んだ。
2000年代に芸能人をはじめとして多くのブロガーを生み出したアメーバブログ、Appは7300万ダウンロード、100万人近くのプレミアム会員を抱えるほどの大人気 ABEMA TV、いまでこそ知らないひとはいなくなったといえるほど、数々のサービスを創り出してきた会社「サイバーエージェント」。
「渋谷ではたらく社長の告白」は、サイバーエージェントの社長である藤田さんが書いた本だ。
藤田さんは起業当初、労働時間の目標を決めたらしいのだが、その目標というのが、冒頭の「週に110時間働く」というもの。
とんでもない労働時間である。
いまの時代に会社でそんな労働時間を目標として掲げられたら、たぶんほとんどのひとが「うわぉ!」と、ますだおかだの岡田さん並のテンションで声を上げ、「閉店ガラガラ」と会社を去って行くだろう。
いまのぼくは1日8時間、週に5日の40時間労働で、110時間といったらそのおよそ3倍だ。
ぼくのおよそ3週間分の労働を、わずか1週間でやっちゃうわけである。
マジでとんでもねぇ。
藤田さんはみずから週に110時間働くのはもちろん、一緒に会社を立ち上げたメンバー、日高さんにも同様の目標を課したという。
いっそ殺してくれ・・・ってなるかもしれない、ぼくなら。
で、110時間の労働目標時間を提案された日高さんはというと、
「オッケー。どうせ今もそのくらい働いてるからな」
ものすごい前向き、日高さん。
日本中の「日高さん」のなかで、一番前向きだと思う。前向き王子。
とはいえ、一見このとんでもない労働目標時間を定めたことが功を奏し、サイバーエージェントは加速度的に成長していく。
やはり、成果を残すためには、ある程度の時間確保が大事なんだなと再認識した。
時間をかけることが最適解ではないし、時間をかけたから必ずしも成果が出るわけでもない。
でも、時間を確保するのはだれでもできる。
やるか、やらないか。選択するのは自分。
ちょっとふるい価値観かもしれないけど、個人的に、突き抜けるには「根性」が必要だと思っている。
ひとの倍以上やる、的なやつ。
みんなが部活帰った後にひとり走り込みをしたり、みんなが集合する前に何百回か素振りをしたり、休みの日は別のチームに参加して練習したり。
野球部でイメージしたら、そんな感じのど根性。
昭和的かもしれない。いまの時代にそぐわないかもしれない。
それでも、根性がなきゃなにかを成すのはきっと難しい。
種をまいてすぐに花が咲けばいいのだけれど、残念ながらほとんどの場合、花が咲くまでとても時間がかかる。
荒れた土壌をたがやし、来る日も来る日も水をやり、やっと芽が出たと思ったら台風ですべて飛ばされ、もう一度はじめからやりなおし。
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