
行動が大事なのはわかってるけど、その原動力を理解しなきゃなにも変わらない。
与沢翼さん、青汁王子として名を馳せた三崎優太さん、YouTuber ヒカルさんが対談している動画を見た。
三人がこれまでどんな人生を歩んできたか、どのようにお金を稼いできたかなど、そういうテーマでの対談。
あまりにおおきなスケールの話に、「あわわ、すごい・・・」と、アゴがはずれそうなほど大きく口をあえてことばをこぼすぼく。
誤ってスクリーンセーバーが動作し、暗くなったモニターにうつったその顔からは、福本伸行さんが描く、鼻と顎がとんがっているマンガの主人公くらい、まるで金のにおいなどしない。
大型クルーザーに乗ってパーティーを繰り広げる彼らと、せいぜいキンキンに冷えたビールを満足げに飲むぼくとでは、天と地どころか、冥王星と太陽くらいの差がありそうだと思った。
おなじ人間で、おなじ日本人で、おなじ男性で、年齢もさして変わらない。理論上は同じ成果を生み出せても、べつに不思議ではないはずである。
彼らも最初から富を持っていたわけではないし、なんなら与沢さんは破産を、三崎さんは脱税による逮捕を経験している。
マイナス、といってもいいところからリスタートして、再度莫大な富を築いていることを考えると、ぼくも彼らに混じって、「去年買った仮想通貨が2億円ぐらいになっててさぁ、・・・」なんて会話をしていてもなにもおかしくないはずなのである。
でも実際には、仮想通貨なんてひとつも持っていないし、彼らのように資産を持っているわけでもない。
どういうことですかこれは。
べつに彼らとの比較でなくとも、街中をあるいているだけでぼくよりはるかに資産を持っていそうな人はたくさんいる。
高級マンションに住むひと、見るからに高そうな車を乗り回すひと、たくさんのブランド物を身につけているひと。
で、そうなると当然疑問が出てくるわけで、その疑問というのが「おいおいこの違いを生み出しているのはいったいなんなんだい?」というものだ。
これがたとえばぼくだけ戦国時代に生まれてどうしようもない身分格差があるとか、スラム街に生まれてがんばっても成り上がるのがそもそも難しいとかならわかる。
でもここは経済大国日本。
身分格差なんてほとんどない土壌の整った国。
「富を持つもの」と「富を持たざるもの」の間には、その違いを生み出す要因が必ずあるはずだ。
もちろん、高級マンションに住むことや、高い車を乗り回すこと、たくさんのブランド物を身につけることだけがしあわせではない。
とはいえ、金額気にせずに住めるなら、「1kの部屋」より「高級マンションの3LDKの部屋」を選ぶひとがほとんどなはずだし、好きな車に乗れるなら、キャンプ用品をぶちこんで毎週土日キャンプにいけるようなかっこいいジープに乗りたい。
お金を持ちすぎることで増える面倒もありそうではあるが、選択肢を絞られすぎない程度には、お金があった方がいいのは間違いない。
では、どうすれば、冒頭の3人含む、金銭的に豊かに暮らせる人になれるのかというと…。
たぶん、「行動」だろうと思う。
社会人の方は耳にたこができるほど言われてきただろうし、なんなら網膜に焼き付くレベルで、ぼくの読んできた経営者の本にも書いてあった。
成果を出した人たちが言うのだから、「行動が重要だよ」っていうのは、「円周率が3.14ですよ」というのとおなじくらい純然たる事実といえそうだ。
そして、ぼくがこの事実を知ってから、およそ10年のときが流れた。
10年前といまのぼくに、そこまで目立った差異はない。
もちろん、多少の成長は認められると思うが、おたまじゃくしに後ろ足が生えたぐらいのものだ。カエルになれたわけじゃない。
原因はもう数えきれないほどいっぱいあるのだけれど、かんたんにいうと「行動不足」でまとめられる。
走る気のないマラソンみたいなもので、ゴール地点を決めて、一生懸命走らないうちに疲れ、ゴールを目指すのをやめる。そしてまた違うゴールを定め目指すのだけれど、おなじように途中で止まる。
10年間、この繰り返しだった。
べつにゴールに辿り着かなかったことが悪いとは思わない。
目指して走ってるうちに、「やっぱり違うかも」と思うのはあることだし、魅力を感じなくなったゴールを目指すよりは、ほかのゴールを目指した方が人生で楽しい時間の割合が増えると思う。
改善すべきは、一生懸命走らないことだ。
ゴールを決めたなら、一生懸命走ったほうが絶対にいい。走ってるあいだは濃密な時間を過ごせるし、途中でやめたとしてもそこで得たマインドやスキルが次のゴールにつながる。
だらだら歩いたり止まったりだと、あっちに行ったりこっちに行ったりしているだけで、現在地からほとんど動けない。
気づけば時間だけが過ぎている。
それがここ10年ほどのぼく。
ちょっと話がずれたので、強引に元に戻す。
前半で「金銭的に裕福になるには」みたいな話をしたが、富に限らず、「持つもの」と「持たざる者」を分けるのは行動である。
行動したものは「持ち」、行動しないものは「持たない」。
そして、ここからが1番いいたいこと。
持つものと持たざる者をわける「行動」は、なにを原動力としているのか。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?