将軍みずからが先頭を走る軍はつよい。
ご存知の方も多いと思いますが、「キングダム」という、春秋戦国時代を描いたマンガがあります。
とんでもないおもしろさなので、もしまだ読んだことがなければ一度読んでみてほしいのですが、ストーリーの中に「王騎」というものすごい強い将軍がでてくるんですね。
秦という大国で大将軍という位につき、万の軍勢を率います。
戦をすればほぼ負けなし、という感じだったのですが、当然戦争なので、将軍の首を取られると負けが確定しちゃうわけです。
将棋でいうなら「王」がとられれば負けるのと一緒。
かんたんに王の首を取られないように、金銀桂馬、飛車に角、歩といったたくさんの駒で王を守ります。
王騎将軍の軍隊もおなじように、敵兵に首を取られないよう、たくさんの兵の後ろで将軍が守られている・・・
というわけではありませんでした。
ときには、王騎将軍みずからが先頭を走り、敵の軍勢に切り込んでいく。最も守られるべき存在である王が、最もリスクをおかして味方を率いる。
そういう描写が何度か出てくるんですよね。
で、軍が一番強くなるのは、王騎将軍が先頭に立って軍勢を率いていたときだというのです。
「ほわぁぁ!なるほどなぁ!」
と、厳しい表情で敵勢と戦うマンガの中の登場人物たちとは対照的に、ふかふかのベッドと暖かい空調、おいしいコーヒーというこの世の平和を享受しきってだらしない顔をしながら勝手にうなずいていたぼくですが、これは仕事に通ずる話でもあるなと思いました。
トップが先頭を駆けようとしないチームは、チームとしてまとまらなくなる可能性が高いです。
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